2015年6月18日木曜日

今日のスペイン語(331)  ジョーク 働く従業員

 ビジネスマンが、海外で取引先の会社、役所や団体を訪問する際、会話の口火を切るために、組織の規模や人員を尋ねることがある。以下は、そんなシチュエーションを想像して読んでほしい。

 
(スペイン語訳)
Visitante: ¿Cuántos trabajan en su compañia?
Presidente: Un tercio, más o menos.

(日本語)
訪問者:「御社では何名が働いていますか?」
社長:「だいたい三分の一ですね。」

 
解説
1 訪問者は会社の従業員数を尋ねたのだが、社長はこれを、「従業員の中には給料泥棒みたいな奴もいるだろうが、そういう連中を除いて、どのくらいの人数が本当の意味で働いているのですか?」という質問と誤解し、本当に働いているのは三分の一程度と答えた、という話。社長は、質の悪い労働力に困っているんですよ、と言いたかったのであろう。

2 これは、私が某国の某所を訪問した際、実際に経験した話。正確に言えば、ジョークのつもりではなかったようだが、期せずして秀逸なジョークになってしまった。

3 このジョークは、固有名詞を入れ替えれば、応用範囲がとても広い。会社でなく役所(su Ministerio)、国連(Las Naciones Unidas)、欧州委員会(la Comisión Europea)、協会やその他組織(Asociación, Federación, Organización)等々で、社長でなく大臣(Ministro)、理事(Director Ejecutivo)や部長(Director)等が応答するというバージョンが沢山できるだろう。

 

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