2015年6月1日月曜日

今日のスペイン語(326)  毒薬条項

 米国上院でTPA法案が審議された時、「為替操作国に報復措置を採る」ことを求める条項を加えようとの動きがあったのに対して、共和党院内総務がこれを毒薬条項(poison pill)と呼んで反対する場面があった。契約や決議を議論する際に時々出てくる用語なので、スペイン語での使い方を覚えておこう。


(スペイン語)
 El Senado de Estados Unidos continúa esta semana con la votación sobre una serie de enmiendas a la iniciativa de ley de inmigración, algunas consideradas como “píldoras venenosas” para descarrillar el proceso.

Una de las enmiendas es la del senador republicano de Texas, John Cornyn, quien propone una tasa de aprehensiones del 90 por ciento de inmigrantes que cruzan ilegalmente la frontera, como condición para permitir el camino a la ciudadanía a los beneficiarios de una legalización.
https://es-us.noticias.yahoo.com/enfrenta-senado-p%C3%ADldoras-venenosas-proyecto-inmigraci%C3%B3n-194603406.html


(日本語訳)
 米上院は今週も、移民法案に対する諸修正案の投票を続けるが、いくつかの修正案は、(法案審議)プロセスを頓挫させる「毒薬条項」とみられている。

このような修正案の一つは、テキサス州のジョン・コーニン上院議員(共和党)によるもので、(移民法の)受益者がその米国滞在を合法化して市民権を得るためには、国境を超えて入国する不法移民の90%が検挙されることを条件とする、というものである。

(解説)
 法案や契約の本来の目的を「毒殺」してしまうような条項を「毒薬条項」と言う。例文では、既に大勢いる非合法移民の米国滞在を合法化して、いわば闇の世界から救い出し、きちんと米国法令に従った滞在をさせるための移民法案なのに、「非合法移民の90%を検挙することがその条件だ」という実現不可能な条項が入ってしまうと、本来の法の目的(不法移民の合法化)が達成できなくなってしまう。

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