2015年5月5日火曜日

今日のスペイン語(317)  規模の経済

 先日、たまたま小規模の農場を見た際、土地が狭いと生産効率が悪いだろうなあと思いつつ、昔習った「規模の経済」または「収穫逓増の法則」を思い出した。今日は、有名なサミュエルソン先生の教科書(但しスペイン語版)から引用した。

(スペイン語)
 Rendimientos crecientes a escala(también denominados economías de escala): se presenta cuando un aumento de todos los insumos genera un aumento más que proporcional en el nivel de producción.
Samuelson, Nordhaus, “Economía - Décimoctava edición-”, McGraw Hill

(日本語訳)
「規模ゆえの収穫逓増」(または「規模の経済」):すべての(生産要素の)投入を増加させると、生産レベルがその投入の割合以上に増加することを言う。


(解説)
1 この種の入門的学術用語は、日常会話でいつも使うことはないが、多少レベルの高い新聞・雑誌の記事やリポートになると、当然のように出てくることが多い。日本語で言われれば直ぐに判るが、スペイン語で言われてたじろがないよう、基本的用語は押さえておきたい。

2 「規模の経済」という時、スペイン語で“economías”と複数形で使われるので、注意しよう。そもそも「規模の経済」というのは、学校で習った時から変な日本語だと思っていた。多分英語の“economies of scale”を直訳したのだと思うが、この「経済」は、国民経済とか国際経済という意味の「経済」でなく、むしろ「効率」、「節約性」に近いようだ。

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