「預言者」とは、神の言葉を「預」かり、民衆や王に伝達する者。更に、王に香油を注ぎ(王を任命し)、或いは王に説教をしたり、自ら王になることもあり、ともかくとても偉いのである。スペイン語では、“hombre que habla en nombre y por inspiración de Dios”と定義される。
一方、「予言者」は、文字通り、未来に生じることを「予」め知る者で、例えば「来年は豊作になるだろう」とか「2012年に地球は滅びるであろう」と予言する人のこと。スペイン語では、“hombre que por señales o cálculos hechos previamente, conjetura y predice acontecimientos futuros“とされる。
本来、預言者と予言者はこのように全く異なるのだが、ややこしいことに、王立アカデミーのスペイン語辞書で“profeta”をひくと、上に記した両方の意味が出てくる。もともと聖書に出てくるのは“profeta”であり、したがって「預言者」の意味だけだったのが、今や、スペイン語でも混同されるようになってしまった。「預言者」にはきちんと“profeta”を使い、「予言者」には“vidente”とか“adivino”を使うのが望ましい。
次の預言者達(括弧内は日本語の呼称)は、日本語名ならば何度か耳にしたことがあるのではなかろうか。Moisés(モーゼ), Aarón(アーロン), Josué(ヨシュア), Ezequiel(エゼキエル), Jeremías(エレミア), Isaías(イザヤ), Daniel(ダニエル), Samuel(サミュエル), David(ダビデ), Elías(エリア)。
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