2014年12月12日金曜日

今日のスペイン語(240) ベレン



 
 
クリスマスが近づいてきた。教会や街角で見かけることの多くなったベレン(Belén)を巡って、スペイン語をいくつか覚えよう。写真は、今月初めにパリのサクレ・クール寺院で見つけたベレン。

スペイン語圏でベレンというのは、イエス誕生の場面を再現した模型のこと。元々ベレンとは、イエスキリストの生まれた町の名で、日本ではベツレヘムと呼ばれている。ローマ皇帝の命により国勢調査が行われていた中、ダビデ王(Rey David)の血を引くホセ(José)は、マリア(María)とともに、ダビデの生地であるベレンで登記をすべくこの地に赴くが、宿がとれず馬小屋(establo)に泊まることとなり、そこでイエスが生まれたという話は、良く知られている。13世紀の聖人アッシジのサン・フランシスコ(San Francisco de Asís)が、本物の人や動物を配置してイエス生誕の場面を再現したのが、ベレンの始まりと伝えられている。

 ベレンの主な登場人物/物は、
La Sagrada Familia:聖家族。母(María)と父(José)とイエス(El Niño)がベレンの中心に並ぶ。ベレンは12月初めから飾られるが、国や地域により、12月25日(イエスの誕生)までは、イエスの像を置かない。(写真の通り、12月1日のサクレ・クール寺院には未だイエスはいなかった。)

Pastores:羊飼い達。

Los Reyes Magos:東方の三博士(または三賢人)。星に導かれて、神の子の誕生を祝福するためにやってくる。

Romanos (soldados romanos):当時この地はローマ帝国領内にあり、ローマ兵が多く駐留していた。

Animales:何しろ馬小屋なので、馬、牛、羊など多くの動物が置かれる。

La Estrella:東方の三博士を導いた星で、クリスマスツリーの上部に飾られる。


 教会や公共施設の他、各家庭でも親子が一緒になってベレンの飾りつけをするのは冬の風物詩。この季節になると、デパートや町の広場にベレン飾りつけのための人形やクリスマスツリーなどが沢山売られている。我が家にもベレンの飾り物が沢山ある筈だが、引っ越し荷物のどこに入っているか、これから探さねばならない。

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