(日本語)
12月17日、英国の科学雑誌ネイチャーは、「365 days: Nature's 10 Ten people who mattered this year」と題した特集記事を公表した。これは、2014年に科学分野で際立った成果を残した10人を紹介するもので、日本からは理化学研究所の高橋政代氏が選ばれた。
今年9月、高橋氏は、眼病を患う70代女性のiPS細胞から網膜細胞を作り、これを同女性に移植した。彼女は10年間にわたって幹細胞を利用した網膜損傷の修復を研究してきたが、2006年からは、iPS細胞を発見したノーベル賞受賞者である山中伸弥教授と協力してきた。
(スペイン語)
El 17 de diciembre, la revista científica británica “Nature”, publicó un artículo especial titulado "365
días: Los 10 de Nature, las diez
personas más importantes del año.” Este artículo trata de las diez personas
que dejaron los logros
más destacados en la ciencia en 2014.
Este año se encuentra entre los diez la Sra. MasayoTakahashi del
Instituto de Investigación Física y Química (RIKEN) de Japón.
En septiembre de este año la Dra. Takahashi produjo células de retina desde las células iPS de una mujer en los 70 que sufre de una enfermedad en los ojos, y se las trasplantó a la misma mujer. Takahashi venía estudiando la reparación de daños de la retina con células madre en los últimos diez años. A partir de 2006 está colaborando con el Profesor Sinya Yamanaka, ganador del Premio Nobel que descubrió las células iPS.
(解説)
1 iPS細胞は日本語でも英語でもスペイン語でも定着しているが、念のためスペイン語で説明すると、Células Madre Pluripotentes inducidas, abreviadas como “células iPS” por sus siglas en inglés: "induced
Pluripotent Stem"といったところだろう。
2 科学雑誌として権威あるNatureが選んだ「Nature’s 10」。スペイン語の勉強とはあまり関係ないが、時勢に遅れないため、一応目を通しておきたいところ。各自氏名の後に記されているのはNature誌が付した「肩書き」(例えば高橋氏はstem-cell tester=幹細胞実験者)。
(2) Suzanne Topalian:Cancer combatant。 がん免疫療法を研究室から臨床現場へ移行させるのに極めて重要な研究を行った。(米国ジョンズホプキン大学院)
(3) Radhika Nagpal:Robot-maker。 人工知能およびロボット工学の急速な進歩に貢献した。(米国ハーバード大学)
(4) Sheik Humarr Khan:Ebola doctor。 シエラレオネでエボラ出血熱の解明と感染拡大防止に一生を捧げ、7月に自身がエボラで亡くなった。(シエラレオネ・ケネマ国立病院)
(5) David Spergel:Cosmic sceptic。 誕生直後の宇宙で生じた重力波を発見したとする報告の問題点を明らかにした。(米国プリンストン大学)
(6) Maryam Mirzakhani:Surface explorer。 数学の世界で最も権威のあるフィールズ賞を女性として初めて受賞した数学者。(米国スタンフォード大学)
(7) Pete Frates: Ice-bucket challenger。 筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、ソーシャルメディアを通じてアイス・バケツ・チャレンジを今年の社会現象にまで広げた。
(8) Koppillil Radhakrishnan:Rocket launcher。 インド宇宙研究機関(ISRO)のトップで、火星探査ロケット開発に貢献した。
(9) 高橋政代:Stem-cell tester。 iPS細胞を使用して加齢黄斑変性治療のための初の臨床試験を行った。(理化学研究所)
(10) Sjors Scheres:Structure solver。 低温電子顕微鏡を使った一連のリボソーム研究等で注目された。(英国MRC分子生物学研究所)
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