¡Feliz año nuevo!
今日は、この時期にふさわしい話題、東方の三博士について。
毎年、1月6日は“Día de los Reyes Magos”と呼ばれ、スペインでは子供たちにプレゼントを贈るのが習慣である。変わった装束(小アジア風?)の三人のおじいさんが、ショッピングセンターの入り口で、或いは、馬に乗って街を練り歩きながら、子供たちに飴を配るのが、風物詩となっている。彼らの名は、Gaspar, Baltasar, Melchor。
聖書には、次のような記述がある。
“Nacido, pues, Jesús en Belén de Judá en los días del rey Herodes,
llegaron del Oriente a Jerusalén unos magos diciendo: ¿Dónde está el rey de los
judíos que acaba de nacer?”…(マタイによる福音書第2章)(イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術者達が東方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。」)(以下、略)
聖書には3人の名前を含め、詳しいことは書かれていないが、大体次のような話として伝わっている。12月25日にイエスが生まれ、この「ユダヤ人の王」を祝福するために、東方から3人の博士(占星術者)が星に導かれて1月6日にベツレヘムに到着した。(ベレンで飾る、あの星のこと。今日のスペイン語(240)参照。) その途中で3人はヘロデ王に拝謁し、ヘロデ王からこの「ユダヤ人の王」の居場所を教えてくれるよう頼まれるが、ヘロデ王の言葉に殺意を感じた3人はイエスを祝福すると直ぐに国に帰ってしまったという。
3人がイエスに捧げものを持ってきたのが、1月6日にプレゼントを贈る習慣の所以と言われている。ちなみにこの捧げものとは、oro, incienso,そしてmirra。Oroは黄金。Inciensoは香。香りのよいお線香といったところで、教会の行事でよく使われる。Mirraは没薬(もつやく)と訳されているが、防腐剤あるいは薫香剤。古代エジプトでミイラ作りに使われたことから、ミイラの語源となった言葉。
脱線ついでに、豆知識をもう一つ。シェイクスピアの作品「12夜(Twelfth Night)」は、スペイン語で「Noche de Reyes」という。12夜とは、イエスの生誕から12日目の夜、つまり1月6日の夜という意味なので、スペイン語になると「Noche de Reyes」。なおこの作品は、初演が1601年1月6日だったために、12夜と名付けられたという。
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