2015年9月23日水曜日

今日のスペイン語(389) ジョーク ソ連その2

 東京は港区麻布台にあるロシア大使館は、その昔、今はなきソ連(ソヴィエト社会主義連邦共和国)の駐日大使館だった。1970年代のある真夜中のこと

(日本語)
 午前3時、ソ連大使館から警視庁に、強いロシア語訛りの日本語で緊急電話があった。
「気の狂った日本人が大使館構内に侵入しました。すぐに引き取ってください。」
 警視庁の当直が、「一体どうしたんですか?」と事情を聞くと、
「この馬鹿野郎は、ソ連に亡命したいと騒いでいるんです。」

(スペイン語)
 A las tres de la madrugada, la Policía Metropolitana de Tokio recibió una llamada urgente de parte de la Embajada de la Unión Soviética, con la voz de un japonés con fuerte acento ruso.
 "Un japonés loco ha invadido el recinto de la Embajada. Por favor, cójanle inmediatamente."
 El guardia de noche de la Policía preguntó qué estaba pasando, a lo aque contestó el ruso:
 “Es que este imbécil dice que quiere exiliarse a la Unión Soviética.

(解説)
1 この噺は、その昔、ソ連/ロシアの専門家から聞いたものだが、未だに、本当の話だったのかジョークだったのか教えてもらっていない。すでに70年代にして、東京に住むソ連政府の人達も、「よもや日本のような国からソ連に亡命を希望する人間のいる筈がない」と考えていた、というのがこのジョークのポイントである。考えてみれば、優秀なソ連政府の人達が海外に生活して、先進国の生活を知ってしまえば、ソ連に亡命を希望する日本人がどんな類の人間であるかは、想像がついたのであろう。

2 警視庁は“la Policía Metropolitana de Tokio”。ちなみに警察庁は“La Agencia Nacional de Policía”。

3 政治亡命するのは、“exiliarse”だが、政治亡命は“asilo político”、政治亡命を認めるのは“conceder asilo político”という。

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