2015年9月17日木曜日

今日のスペイン語(387) ジョーク:ソ連/ロシア

 冷戦華やかなりし頃、ソ連ジョークというのが大いに流行っていた。多くは、その共産主義体制を揶揄する内容で、抑圧された市民のささやかな楽しみだった。ソ連が崩壊しても、ロシア人達のジョーク好きは変わらないようである。今日のやつは、いろんな機会に何回か耳にしたもの。


(日本語)
 キッシンジャーがエリツィンに謎かけをした。「私の両親の子だけれど私の兄弟/姉妹でないのは誰でしょうか?」
 エリツィンはわからずに降参。
 キッシンジャーの答えは、「それは私ですよ。」
 エリツィンはこれが大いに気に入って、プーチンをからかってやろうと、同じクイズを出した。
 「私の両親の子だけれど私の兄弟/姉妹でないのは誰でしょうか?」
 プーチンの答えは、「それは貴方でしょう。」 
 エリツィンは得意がって、
 「違うよ。それはキッシンジャーだよ。」


(スペイン語)
 Kissinger pone una cuestión a Yeltsin: "¿Quién es la persona que es hijo o hija de mis padres pero que no es ni mi hermano ni mi hermana?"
 Yeltsin no sabe contestar y se rinde.
 Kissinger le señala la respuesta: "Soy yo."
 A Yeltsin le gusta tanto la cuestión que se la pone a Putin para burlarse de él:
 “¿Quién es la persona que es hijo o hija de mis padres pero que no es ni mi hermano ni mi hermana?"
 Putin le contesta: "Será usted."
 Yeltsin, muy complaciente, le dice:
 "Te equivocas. ¡Es Kissinger!”

(解説)
 このジョークは、ロシアの初代大統領エリツィンからプーチンに権力禅譲が行われる前後の話。エリツィンは人気があったものの大酒のみで、いわゆる秀才タイプではなかった。一方のプーチンはKGB出身の能吏タイプで、冷徹なイメージであった。米国の大統領補佐官や国務長官を務めたキッシンジャーが登場するのは不思議だが、頭脳明晰な人物の象徴といった役回りなのだろう。

 このジョークも、人の名前を入れ替えていろいろなバージョンが作れそうだ。ポイントはキッシンジャーとプーチンのところに秀才的な人、エリツィンを「ボケ」タイプの人に替えること。

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