2015年9月26日土曜日

今日のスペイン語(392) ジョーク ソ連その3

 おそらく多くの方が耳にしたことのある、ソ連の定番ジョーク。スペイン語圏でもシニアな人々にはよく知られている。

(日本語)
ある男が、モスクワの赤の広場で、「ブレジネフ(ソ連共産党書記長)は大馬鹿野郎だ!」と叫んだために、20年と3ケ月の禁固刑に処せられた。3ケ月は共産党書記長侮辱罪で、20年は国家機密漏洩罪で。

(スペイン語)
 En la Plaza Roja de Moscú, un hombre gritó: "Brezhnev es un gran idiota.", lo cual le causó 20 años y tres meses de prisión...  Tres meses por injurias al Secretario General del Partido Comunista, y 20 años por la infiltración de secreto de Estado.

 (解説)
1 ある国の独裁者が本当にgran idiotaであるか、あるいはそう思われているかどうかに関わりなく、独裁者の名前を入れ替えれば、いろいろな国バージョンができるジョークのパターンである。なお、本当にソ連の党書記長侮辱罪の法定刑が3ケ月で国家機密漏洩罪が20年かどうかは私も知らないが、そこはジョークなのでご容赦願いたい。

2 侮辱は、他に“insulto”、“ofensa”などともいうが、刑法用語になると“injuria”が使われる。侮辱罪は“delito de injurias”。
 
3 国家機密は、文字通り”secreto de Estado”。通常は、国家の安全保障や治安、国家の安定維持に極めて重大な影響を与えうる機密であり、軍の配備とかサイバー攻撃対策の計画書等が典型例であり、国家最高指導者のおつむの具合は、通常は国家機密とは言えないので、何らご参考まで。

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