2015年10月1日木曜日

今日のスペイン語(396) ジョーク お国自慢

 どんな国でも、ライバル都市間の確執は激しいものがある。マドリードとバルセロナ、東京と大阪、そしてブラジルではサンパウロとリオデジャネイロ。ライバル都市に乗り込んで、自分の町自慢を始めると、どうなるか。
 

(日本語)
パウリスタがリオデジャネイロに旅行し、タクシーで市内観光をした。     

市立博物館の前を通った時に運転手が「立派な建物でしょう。6年かけて建設されました。」 パウリスタは「サンパウロの博物館は3年で完成したよ。」

運転手が市の劇場建設に3年かかったと言うと、パウリスタは「サンパウロなら半年で作れるね。」

コルコヴァードのキリスト像を遠くに見て、パウリスタが「あれは何年かかった?」と聞くと、リオの運転手曰く「さて、あれは何だろう?今朝はなかったよ。」

(スペイン語)
 Un paulista hace un recorrido turístico por la ciudad de Rio de Janeiro en taxi.

Cuando pasa por el Museo Municipal el taxista dice: “Un bello edificio, ¿no? Se construyó en seis años.” El paulista le contesta: "El de Sao Paulo se completó sólo en tres años."

Cuando el taxista comenta que el Teatro de la Ciudad se constuyó en tres años, el paulista responde que demoraría seis meses en Sao Paulo.

Al ver desde lejos el Cristo Redentor de Corcovado, el paulista pregunta cuánto tiempo se tardó en su construción. El taxista carioca le dice : “No sé qué es. No lo he visto esta mañana.”

 
解説
 パウリスタ(“Paulista”)はサンパウロ「州」の人。これと似ているが、“Paulistano”というと、同じ州の中でも中核都市サンパウロ「市」の人を指す。リオデジャネイロでも同様に、リオデジャネイロ「州」の人は“fluminense”、 リオデジャネイロ「市」の人は“carioca”と呼ぶ。ブラジルではサンパウロが経済的には圧倒的な存在であり、2位のリオデジャネイロを大きく引き離しているが、こちらは1960年まで首都だったという自負もあり、ライバル意識は並々ならぬものがある。

2 リオのコルコヴァードの丘にそびえたつキリスト像は、街中のどこからでも見える、文字通りリオの象徴であり、リオ在住者がキリスト像を知らない訳がない。「リオでは、あれほど巨大な建造物を一日もかからずに作ってしまうのだ、パウリスタには出来ないだろう。」という気持ちがにじんでいる。(ちなみに、このキリスト像は1922年から1931年まで10年かけて建設された。)

 なお、これがブラジル対アルゼンチンとなると、ライバル関係は更に熾烈となり、数多くのジョークがあるが、それはまた後日のお楽しみ。

3 “Cristo Redentor”redentorとは、キリスト教用語で、罪を背負った人々を救済する(redimir)という意味、即ち救世主のこと。

0 件のコメント:

コメントを投稿