2015年2月20日金曜日

今日のスペイン語(272)  表現の自由ジョーク その2

 前号に続いて、表現の自由が不十分な国を皮肉るジョーク。日本と比較する点は共通だが、捻り方が違う。実際には、国名入りで、いろいろな機会に頻繁に聞くジョークなので、日本語では既にご存じの方が多い筈だが、私はCharlie Ebdoの英雄達と違って臆病者なので、ここでは伏字バージョンにした。

(日本語)
 日本では表現の自由が尊重されている。どんなに日本の首相の悪口を言っても罰せられない。

 ■■では表現の自由がもっと尊重されている。どんなに日本の首相の悪口を言っても罰せられないばかりか、日本の国旗を焼いても、日本ブランドの店を破壊しても、日本の領海で日本船に体当たりしてもサンゴを盗んでも、決して罰せられない。


(スペイン語訳)
 En Japón se respeta la libertad de expresión: calumnies lo que calumnies al Primer Ministro japonés, no te van a castigar.

 En ■■■■■ se respeta aún más la libertad de expresión: no sólo no te castigan por insultar al Primer Ministro japonés, ni te castigarán por quemar la bandera japonesa, ni por destruir tiendas de marca japonesa, ni por chocar contra un barco japonés ni por robar corales en los mares japoneses...... No necesito poner más ejemplos, ¿no?


(解説)
 言うまでもないが、あらゆるジョークはTPOを考えてから使うことが必要である。特に、他国や他地域の人が取り上げられるジョークはなおさらである。スペインではガリシアやレペの人達が面白おかしくジョークの犠牲者になることが多いが、この種のジョークは、まったく根拠がないだけに、(今日のスペイン語237、239で紹介した経緯はあるものの)我々外国人は使用を控えたいところである。
 

 前号も今回も、本質的にはジョークというよりsarcasmoなので事情は随分異なり、ジョークの姿をした(民主主義、人権、国際法や国際秩序についての)痛烈で真面目な問題提起なのだが、それでも、信頼できる友人、しかも民主主義国出身者の民主的な狭いサークルでのみ、使用可能と心得ておこう。

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