2015年2月27日金曜日

今日のスペイン語(276)  ステーキの焼き具合

 時々、アルゼンチンの極上牛肉ステーキの夢を見る。巨大で色よいステーキの姿に目を見張り、牛肉の焼ける香ばしさを楽しみ、鉄皿の上で「ジュー」と焼ける音を聞き、ナイフを入れる触感を楽しみ、そして舌で肉そのものを味わう。まさに5感を駆使してステーキに取り組もうとすると、その瞬間に目が覚めてしまう。

 牛肉ステーキを注文する際に必ず聞かれるのが、焼き具合。日本と違い、肉食の民だけあって、焼き具合の分類も多い。以下、火の通り順に並べたので、是非覚えておこう。なお、各分類の下に書いた解説は、私の個人的感想なので、ご自分の舌で確かめることをお薦めする。

--blue:ブルー
 限りなく生に近い。マグロやサーモンの「炙り」のイメージ。

--jugoso:レア
 「炙り」よりは多少奥まで焼けているものの、相当部分は依然として赤身が残り、真ん中は赤い。“jugoso”(jugo=汁)とは上手く名付けたもので、肉汁の滴る様子が食欲をそそる。私が最も好きな焼き方。

--antes de punto:ミディアムレア

--a punto:ミディアム
 日本でいうミディアムよりミディアムレアに近い。

--pasado de punto又はbien hecho:ウェルダン
 日本のミディアムに相当する焼き方。

--cocido:コシード
 これは食べたことがないので感想はないが、写真で見ると、表面は相当黒く焦げている。

 なお、上記の焼き具合分類は6種類だが、非常に厳密に言うと、プロの間では10種類に及ぶそうである。日本のレストランではご存じの通り、通常4種類(レア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダン)。

 余談だが、「今日のスペイン語」で圧倒的にアクセスの多いのは、今のところ、2014年6月13日の「今日のスペイン語(87)牛肉の部位」、次が同15日の「今日のスペイン語(88)豚肉の部位」。時事用語や政治経済の基本的用語や表現も沢山アップしているのだが、なぜこの二つが人気なのだろうか。

 

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