(日本語)
11月4日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、2024年までに無国籍者をなくす目標を発表し、各国に取り組みを呼び掛けるキャンペーンを打ち出した。
無国籍者とは、民族や宗教、男女差別等のために、誕生時から国籍がなかったり、その後国籍をはく奪された人々であり、世界におよそ1千万人存在すると言われている。国籍を持たなければ、いずれの国からも教育や医療を受けられないといった問題が生じ得るので、UNHCRは各国に対して、国籍付与に関する国内法を整備する等の諸対策をとるよう、要請することになる。
(スペイン語訳)
El 4 de noviembre la Oficina del Alto Comisionado de las Naciones Unidas para los Refugiados (ACNUR) se propuso una meta de reducir el número de apátridas a zero para el año 2024, y lanzó una campaña haciendo un llamamiento a los países para que tomen las medidas adecuadas.
Un apátrida es una persona que, por
razones étnicas o religiosas, o por discriminación
de género...,etc., no tiene nacionalidad desde su
nacimiento, o es despojado de su nacionalidad posteriormente.
Dicen que hay aproximadamente diez millones de apátridas en el mundo. Sin nacionalidad, una
persona puede que no reciba educación ni
atención médica de ningún país, entre otros problemas. ACNUR
va a solicitar a los países que tomen medidas,
tal como establecer una legislación sobre la concesión de nacionalidad.
(解説)
1 どうして無国籍者が発生するのか。例えば或る国家が、その領域内居住者の多数派民族或いは宗派の者のみに国籍を付与している場合、少数派は無国籍となってしまう。また、新たに(例えばソ連やユーゴスラビアから)独立した新国家は、自国に住むロシア人やセルビア人に国籍を認めないかもしれない。UNHCRのホームページを見ると、ミャンマー、コートジボワール、タイなどが無国籍者の多い国として例示されている。
2 無国籍者はスペイン語で“apátrida”。“patria”が「祖国」で、“a”という接頭辞が「無○○、非○○」の意味なので、「国のない者」即ち無国籍者と、分解して理解すると分かり易い。接頭辞“a”は、他に“normal”(通常の)と“anormal”(異常な)や“político”(政治的な)と“apolítico”(ノンポリ)でも同様に使われる。
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