(スペイン語)
La directriz define "de minimis"
como un techo de valuación para las mercancías, por debajo del cual no se
cobrará ningún derecho o impuesto.
(日本語訳)
(貿易手続きの)ガイドラインによれば、「デ・ミニミス」とは、それ以下の価額の(輸入)商品に対して関税又は税金を徴収しない価額の上限のことである。
(解説)
1 輸出入に際して関税が賦課されるべき品目であっても、徴収される関税額が非常に少額の場合には、見逃してもらえることがある。税関にとってみると、輸入申告書の書き方を指導し、提出してもらい、時間をかけて個数や本数をチェックし、計算をするなどきちんと審査し、それで徴収できる関税額が、例えば「1円」だったら、人件費の方が多くかかってしまう。各国とも、自らその額(いわば課税最低限度額)を決めており、日本では1万円が「デ・ミニミス」である。国によっては数ドルだったり1,000ドルだったりして、バラツキのあるのが実態で、APECではデ・ミニミスの水準の統一につき議論されている。
2 「デ・ミニミス」はスペイン語だけでなく英語でもポルトガル語でも、貿易の世界の業界用語としてそのまま使われる。例えば、“(US)Government has
encouraged Japan to raise the Customs Law de minimis ceiling from JPY
10,000 (approximately $102) to a higher level.” (2015 National Trade Estimate Report on Foreign Trade Barriers, USTR)
3 “de minimis”は元々「僅少で取るに足りない」(insignificante)という意味。敢えて訳せば「上限」とか「限度額」などであろうが、貿易関係者は日本語でも「デ・ミニミス」と言っている。関税賦課基準に限らず、アンチダンピングの算定や、何らかの措置を発動する基準値という意味で、いろいろな文脈で使われる。
0 件のコメント:
コメントを投稿