1 意味: 失策、失言
2 例文:El representante británico habló de intereses de los gibraltareños, no de deseos, como venía siendo la tesis de su gobierno en el
contencioso. Posiblemente fue un lapsus que él mismo se encargaría de
corregir en posteriores intervenciones.
3 大意:英国の代表は、本件紛争に関する英国政府の主張であるジブラルタル住民の「要望」ではなく、彼らの「利益」について語ったが、これはおそらくこれは失言で、その後の発言の中で彼自身が訂正することとなった。
4 解説:少々背景説明を要する文章。ジブラルタル問題に関するスペイン・英国の議論は、実に微に入り細に行ったものである。
英国側は、ジブラルタルをスペインに返す等、その地位を変更するには現ジブラルタル住民の「意思」と「要望」(deseos)に従う必要があるとの立場を堅持している。
一方、スペインは、(固有の住民でないにせよ既に300年にわたってジブラルタルに住み着いた住民がいるのだから、スペインへの主権返還にあたっては(そのジブラルタル住民の)「利益」(interese)を考慮するとの立場である。つまり、彼らの福利厚生等に配慮すればよいので、その意見を聞く必要はないとの立場。英国は、住民の意思を問わずに中華人民共和国に返還してしまった香港とは違って、ジブラルタルに関する限り、自国政府が最終的な意思決定の責任を負わないという方針をとり続けている訳である。
この文章は、国連における議論の中で、英国代表が、スペイン側の言い方である(住民の)「利益」という単語を思わず使ってしまったのが、彼の「失言」であったということ。
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