2014年10月20日月曜日

今日のスペイン語(207)  スペインの日本人ジョーク

 30年以上前にスペインに留学していた時、スペインの友人達から聞いたジョーク。何がミソなのかは、解説をご参照願いたい。

(スペイン語)
 Uno de Medina de Río Seco (de Castilla) va de viaje a Japón. Llega en avión a Tokio y lo pasa tan bien allí que pierde el avión de vuelta. Entonces se acerca a una ventanilla en la estación de Tokio y pregunta :
 -¿Cuánto cuesta un billete para Medina?
A lo cual el empleado de la estación contesta :
 -¿Medina del Campo o Medina de Río Seco?

 
(日本語訳)
 (カスティーリャ地方の)メディーナ・デル・リオ・セコの村人が日本に旅行した。飛行機で東京に赴き、楽しみ過ぎて帰りの飛行機に乗り遅れてしまった。そこで東京駅の切符売り場に行き、
  「メディーナまでいくらですか?」
駅員がこれに答えて、
  「メディーナ・デル・カンポですか、メディーナ・デ・リオ・セコですか?」


(解説)
 メディーナ・デル・カンポとメディーナ・デ・リオ・セコは、共にスペインのカスティーリャ地方バリャドリード県にある町(村)だが、実は、スペイン人でも、この二つを区別できる人はあまりいない。(東京でいえば、赤羽と赤羽橋のようなものだろうか?)ところが、遠い日本の東京駅の駅員さんが、平然と「どちらのメディ-ナですか?」と聞き返すというストーリー。日本人は皆教育が行き届いていて、日本の駅員さんは世界の全ての駅を知っている一方で、主人公の村人は、(おそらくあまり村の外に出たこともないので)メディーナと言えば自分の村に決まってる、と信じて、「スペインの」とも「バリャドリード県の」とさえ説明しない、そのコントラストがこのジョークのミソである。

 一般にスペインでは、日本人は皆、教育水準が高く、良く働き、真面目な人々と思われている。(もちろん、東京駅の人が二つのメディ-ナを本当に区別できるとは思っていないが。) 他にも、「日本のストライキはスペインと違う。労働者は罷業ではなく、逆に皆で残業を沢山やって、残業代を嵩ませて経営者を困らせる。」というのも、しょっちゅう耳にした。(このタイプのストライキを“huelga a la japonesa”というそうである。)

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