2014年10月4日土曜日

今日のスペイン語(198)  TPPの交渉分野 その1

 日本がTPP交渉に参加して以降、いろいろなレベルの会合が継続的に開催され、そのたびに頻繁に報道されている。ここでは、21の交渉分野に関する簡潔な説明文をスペイン語に訳してみた。FTA/EPAはいずれの国でも関心が高く、話題になることも多い。その上、従来にない幅広い分野で交渉が行われているので、TPP交渉自体が経済スペイン語の「宝庫」でもある。キーとなる単語を覚えておくと必ず役に立つだろう。

 以下は、各交渉分野(Capítulo)の名称と、主な交渉事項。公開資料を基に簡単な解説文を作ってスペイン語に直してみたので、順に紹介していきたい。21分野あるので、しばらくの間おつきあい願いたい。

 
(1)物品市場アクセス(作業部会としては、農業、繊維・衣料品、工業に分かれている): Acceso a los mercados de mercancías (compuesto por los Grupos de Trabajo de Agricultura, Textiles y Prendas de Vestir e Industria.)

(日本語)
 物品の貿易に関して、より自由で公正な貿易を行える環境を整えるため、関税の撤廃や削減の方法等を定めるとともに、内国民待遇など物品の貿易を行う上での基本的なルールについて議論を行っている。
 現在、自動車、繊維・衣料品、米、肉類、乳製品、砂糖等の品目で交渉が難航していると言われている。

 
(スペイン語訳)
 En lo que respecta al comercio de mercancías, se está discutiendo para determinar la eliminación o reducción de aranceles y su método para crear un ambiente que permita un comercio más libre y justo. También se establecerán en este capítulo normas básicas para el comercio de bienes, tal como el Trato Nacional.
 Dicen que en la actualidad, hay dificultades en las negociaciones de productos como automóbiles, textiles y ropa, arroz, carne, productos lácteos, azúcar, ...etc.

 
(解説)
 「物品」とは、いわゆる形のあるモノのこと。WTOではmercancíasがよく使われるが、bienesも同義で使われる(たとえばチリ外務省のHPではbienesとされている。)。なお、TPP交渉でも他の貿易分野でも、このように同じスペイン語国なのに用語が異なることがある。尤も、プロ達の間ではそれでも通じるので、心配は無用。
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿