(日本語)
クロマグロ資源の減少が懸念される中、完全養殖の技術が事態打開の策として注目されている。2002年には日本の近畿大学が世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した。 ただし、幼魚の死亡率が高い、クロマグロの餌に他の魚を必要とする、コストが高い等の課題が残っている。
このたび、日本の水産会社がクロマグロの稚魚用の配合飼料を開発した。これによりコストが大幅に下がり、クロマグロ完全養殖の普及と、世界の食料事情の改善につながることが期待されている。
(スペイン語)
Ahora que nos preocupa la reducción de atún rojo,
la tecnología de piscicultura completa ha atraído la atención como una posible solución. En 2002 la Universidad Kinki de Japón tuvo éxito
en conseguir la piscicultura completa de atún rojo por primera vez en el mundo.
Sin embargo, esta tecnología todavía enfrenta varios desafíos, tales como la alta mortalidad
de atún rojo alevín, la necesidad de suministrar otros peces
para alimentar los atunes, el alto costo, entre otras cosas.
Recientemente una
compañía japonesa de pesca ha desarrollado
tipo de pienso compuesto por varias materias. Se espera que esto conduzca a la expansión de la
piscicultura completa de atún rojo y la mejora de la
situación alimentaria mundial.
(解説)
1 水中で動植物の栽培、養育は“acuicultura”。要するに水の中で人工的に育てることで、対象は魚だけでなく甲殻類、カエル等の動物や、わかめ等の植物でもacuiculturaという。このうち、特に魚を対象とするのを、“piscicultura”と呼ぶ。
2 お気づきのように、“cultura”は“cultivo”と同じく何かを「育てる」、「耕す」意味。“agricultura”が“agri”(土地)を“cultura”(耕す)から農業、というのと同じ発想。“acui”は“acua”と同じく「水」、“pisci”が魚を意味する接頭辞。時々、単語を分解して各部分の元々の意味を確認しておくと、ボキャブラリーが大いに広がる。
3 完全養殖とは、クロマグロを受精卵から孵化させて育て、更にこのクロマグロが産卵するというクロマグロの一生のサイクルを、人工的環境の中で行うこと。稚魚を捕獲して育てる普通の養殖とは、異なる技術である。
4 なお、日本では「蓄養」という言葉もよく使われるが、これは、既にある程度大きくなった魚をイケスに移し脂を載せることで、稚魚から育てる養殖とは違う話である。
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