2014年4月23日水曜日

今日のスペイン語(35)  本の日

   4月23日が何の日かご存じだろうか? まずはスペイン語記事を読んでみよう。

(スペイン語)Coincidiendo con la fecha de(l) fallecimiento de William Shakespeare y Miguel de Cervantes, la UNESCO celebra cada 23 de abril el Día Mundial del Libro y del Derecho de Autor(,) con el objetivo de promover la lectura, la industria editorial y la protección de la propiedad intelectual(ユネスコHPの解説文。  なお、上記文章中の括弧内は、原文では文法上少々おかしいと考えて私が勝手に付したもの。)

 (日本語訳)ユネスコは、読書と出版業の振興並びに知的財産権の保護のために、ウィリアム・シェイクスピアとミゲル・デ・セルバンテスの命日である4月23日を、「世界の書籍及び著述家の権利の日」としている。

 (解説)4月23日は、次の通り、いろいろな記念日が重なる日で、スペインの本屋さんが大いに繁盛する。いずれも、スペイン語圏に住む人にとって必須の知識。

1 まず、セルバンテス(Miguel de Cervantes)とシェイクスピア(William Shakespeare)の命日。二人とも1616年の4月23日に亡くなったと言われている。スペイン文学の巨星セルバンテスにちなんで、スペインでは1930年から、この日は「本の日」(Día del Libro)とされてきた。

2 この日はまた、「聖ジョルディの日」(スペイン語でDía de San Jorge。カタルーニャ語ではDiada de Sant Jordi)でもある。カタルーニャの守護聖人である聖ジョルディは、4世紀に殉教した聖人で、他の国では聖ゲオルギオスと呼ばれている。私の住んでいたマドリードでも、多くの人が何故かカタルーニャ語のまま「サン・ジョルディ」と発音していた。
San Jordiの日には、親しい間柄の男女が本とバラをそれぞれ贈り合うのが風習。(男性から女性にバラ、女性から男性に本。)

3 4月23日は、スペイン語文学界で最高の賞とされる、いわゆる”Premio Miguel de Cervantes”の授賞日。この賞の正式名称は、”Premio de Literatura en Lengua Castellana Miguel de Cervantes”。国王臨席の下、マドリード近郊のアルカラ・デ・エナーレス大学において厳かな授賞式典が執り行われる。かつての受賞者リストには、Jorge Luis Borges(1979) Octavio Paz(1981) Mario Vargas Llosa(1994)Camilo José Cela(1995) をはじめとする、スペイン語文学界における綺羅星のような人達が名を連ねている。

4 最後に、ユネスコ(UNESCO)が1995年の総会で「世界の書籍及び著述家の権利の日」(Día Mundial del Libro y del Derecho de Autor)と認定した日でもある。

 

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