<赤ワイン用>
―Garnacha
Tinta(ガルナチャ)赤ワイン用としては、最も生産量の多い品種。Rioja、Navarraはじめスペインの多くの地域で使用されている。D.O.では、Calatayud、Campo de Borja、Costers del Segre、La Mancha、Penedés、Priorato、Somontano等多数。
―Cariñena(カリニェナ)
Cataluña, Riojaはじめとする多くの地域で生産されている。上記のGarnachaとブレンドされることが多いので、D.O.はGarnachaとほぼ重なる。
―Graciano(グラシアノ)
RiojaやNavarraが主な生産地だが、全体として生産量は少ない。
―Tempranillo(テンプラニリョ)
Rioja、Alava、 Dueroはじめスペイン北部で多く生産されている品種。個人的にはTempranilloを使ったワインが一番。この品種は、Tinto finoやTinto
del país(Castilla y Leon)、 Cencibel(Castilla- La Mancha)など、地域によって呼び名が異なる。(スペインのブドウ品種は、Tempranilloに限らず、地域毎にいくつかの名前を持っていることがある。) D.O.では、Cigales、Conca de Barberá、Costers del Segre、La Mancha、Penedés、Ribera del Duero、Rioja、Somontano等多数。中でも、Ribera del DueroのVega Sicilia Únicoは、最高傑作と言われる極上ワイン。あるワインのガイドブックは、Tempranilloの特徴を次のように記している。“De Gran finura y muy aromática, es la estrella de las variedades de vino
españolas.”
―Tinta de Toro(ティンタ・デ・トロ)
スペイン北部Zamora地方独特の品種。D.O.も同地方のToro。Toroの町の観光局が作っている、DVDを見たら、このワインは持ちがよいので、コロンブスの大航海時代、中南米行きの帆船に最も多く積まれた由。
(解説)言うまでもなく、スペインはワイン大国である。統計により多少の違いはあるようだが、ブドウ栽培面積は世界第1位、ワイン生産量は世界第3位、ワイン輸出量は世界第2位、一人当たりのワイン消費量は世界6位のように、堂々たる記録を持っている。(数字は山梨県ワイン百科による。)
フランスワインの場合は、「ブルゴーニュ・ワインの赤はピノ・ノワールで白はシャルドネが基本である」といった基本はよく知られている。スペインでは、上記で紹介してきたように、地域とD.O.とブドウ品種がセットになっていることもあるが、汎用性の高いブドウ品種は、国内の広い地域で生産されている方が多いようである。
私はワインのプロではないので、各品種の特徴を自分の言葉で記すことはできないが(ワイン検定シルバークラスに合格したら、それなりのコメントを書き始めるだろうけど)、ワインショップやレストランでスペインワインを物色し、注文する際に、是非ブドウ品種もチェックし、自分なりの感想を書き記しておくと、いずれ貴重な財産になる。
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