2014年4月1日火曜日

今日のスペイン語(13)  春闘とベア

 新年度最初の時事用語は、「春闘」と「ベア」。今年の春闘は例文に示すとおりの少々異例の展開、その結果久しぶりのベアが実現した企業が多い模様。
 
(例文)「今年の春季労使交渉(春闘)は、政府による賃上げ要請の中で行われる異例の展開となった。春闘全体の結果を先取りすると目されているトヨタ自動車は、組合が4,000円のベースアップ(ベア)を要求していたのに対して、2,700円アップを発表した。」

(スペイン語)”Este año las negociaciones de primavera entre patronal y sindicato (“Shunto” en japonés. batalla de la primavera) se desarrollan de una manera algo extraordinaria, ya que el gobierno había hecho un llamamiento por el aumento del sueldo básico. Toyota Motors, compañía que se considera precursora de los resultados de dichas negociaciones, anunció un aumento salarial mensual de 2.700 yenes frente a la petición de 4.000 yenes por parte del sindicato.”

(解説)「春闘」をさらっと訳せば上記の通り(las negociaciones de primavera entre patronal y sindicato)だが、話す相手が日本経済をよく知らない場合には、補足説明が必要になる。例えば、「日本の財政年度は4月~翌年3月であり、企業の予算も財政年度に併せて組まれる。よって、年度の開始に先立って、即ち3月中に、各社労使間で翌年度の給与水準につき交渉し、合意しておく必要がある。労使間の交渉はあたかも「闘」争のように大変厳しいもので、また3月(「春」)に入っても交渉が続いてなかなか決着がつかないので、日本では「春闘」と呼ばれている。」といった説明か。

 「ベア」=ベースアップ即ち基本給水準の上昇は、文字通りaumento del sueldo básico

 なお、日本や米国で2,700と記すのが、スペインでは2.700と記されること、つまりcoma,」とpunto.」の使い方が逆であるのはご存じの通り。数字を書く時には気を付けよう。

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