2015年8月31日月曜日

今日のスペイン語(381) 引用句:プラトン

 ソクラテスの名句をいくつか紹介したので、次は、その愛弟子のプラトンから、名言をお借りしよう。なお、スペイン語では、“Platón”と書くので要注意。


1 賢者の言葉
(スペイン語) Los sabios hablan porque tienen algo que decir, los tontos hablan porque tienen que decir algo.

(日本語訳) 賢者は、話すべきことがあるから口を開く。愚者は、話さずにいられないから口を開く。

(解説)実に重みのある名言。プラトンはもちろんギリシャ語でこう言ったのだが、人口に膾炙したスペイン語も良くできているのに感心する。賢者と愚者の違いを“tienen algo que decir”と“tienen que decir algo”と、非常にリズミカルな表現で区別している。

 
2 貧困とは
(スペイン語) La pobreza no viene por la disminución de las riquezas, sino por la multiplicación de los deseos.

(日本語訳)貧困は、富の減少ではなく、欲望の増大によって生まれる。

(解説)日本語では、「足るを知る」という。古代ギリシャの昔から、こんなに鋭い人間心理の観察をしていたのだと、驚かされる。


3 正義の本質
(スペイン語)La justicia no es otra cosa que la conveniencia del más fuerte.

(日本語訳)正義とは、強者の都合に他ならない。

(解説)プラトンは、哲学者というより、マキアベリのような冷徹な観察眼も持っていたことがわかる。

2015年8月29日土曜日

今日のスペイン語(380) 引用句:ソクラテス

 ご存じ、ギリシャの哲学者ソクラテス(Sócrates)は、西洋文明の源流ギリシャ哲学の創始者と考えられている。数々の名言とエピソードを残したソクラテスであるが、その言葉は世界中に広がり、西欧のみならず日本語でも、かなり人口に膾炙したものもある。教養人の証として、いくつか知っておくことは決して損にならない。なお日本語と違って"Sócrates"と最初の音節にアクセントがあるので要注意。

 Mi consejo es que te cases: si encuentras una buena esposa serás feliz, si no, te harás filósofo.

(日本語訳)結婚しなさい。良い妻に出会えば幸福になれるし、そうでなければ哲学者になれる。

(解説)ソクラテスの妻クサンティッペは悪妻として知られる。この言葉が皮肉か、冗談か、真実を突いた哲学者の結論なのか、今となってはわからない。若者への助言としても使えるかもしれない。

 Yo sólo sé que no sé nada; esto cabalmente me distingue de los demás filósofos que creen saberlo todo.

(日本語訳)私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ。それが、何でも知っているつもりの他の哲学者と私の全く違うところだ。

(解説)あまりにも有名なソクラテスの言葉。ソクラテスは、“La verdadera sabiduría está en reconocer la propia ignorancia.”(真の英知とは、自分自身の無知を認めることである)という、同じ趣旨の言葉も残している。

 Para decir la verdad, poca elocuencia basta.

(日本語訳)真実を語るのに多言は不要だ。

 La mejor salsa es el hambre.

(日本語訳)空腹は最高の味付けだ。

(解説)長い間、これはドンキホーテに出て来るサンチョ・パンサの言葉だと思い込んでいた。確かにドンキホーテには諺として出て来るが、長い長い歴史のある言葉だった。

2015年8月27日木曜日

今日のスペイン語(379) 引用句:lavarse las manos

 或る程度スペイン語を勉強された方ならば、“lavarse las manos”という表現が、「手を洗う」他に、「揉め事や問題から手を引く」という意味もあることはご承知であろう。さて、この出典が新約聖書であることはご存じだったろうか。いくつかの福音書(例えばマルコによる福音書(Evangelio de San Mateo))に記されている。

エルサレムで捉えられたイエスであったが、当時ローマから派遣されていたユダヤ総督のピラト(Poncio Pilato)は、ユダヤの習慣に従ってイエスを恩赦しようと試みたが、祭司長達と群衆は、盗賊のバラバ(Barrabás)を放免してイエスを十字架にかけることを要求した。ピラトは彼らの要求を受け入れてイエスの磔刑を決めるが、その際に手を洗って、“No soy responsable por la sangre de este hombre.”(私はこの男の血に対して責めを負わない。)と述べたと伝えられている。「私の手は血にまみれていない」と言うためのジェスチャーなのだろう。

このような経緯があるので、今でも、” Os dejo todo. Yo me lavo las manos.”(君達に全部任せたから、もう俺は知らないよ。)と言うのは、責任逃れの意図が透けて見える。この表現を使う文脈には気を付けた方がよい。

 なお、ピラトが責任逃れをしたのに対して、エルサレムの群衆は“Que su sangre caiga sobre nosotros y sobre nuestros descendientes.(イエスの血は、我々と我々の子孫でかぶってやろう。)”と叫んだと言われている。このため、ユダヤ人は救世主イエスを殺した民であるとして、後世のアンチセミティズムに繋がったとも言われている。

 余談だが、スイスのルツェルンのそばにPilatusという名の山がある。この山にピラトの亡霊がやってきたという言い伝えから、この名称となった由である。風光明媚な場所なので、近くに行く機会があったら、是非お薦めの訪問先である。

 もう一つの余談。太平洋戦争勃発の直接のきっかけとなったハル・ノートだが、1942年11月27日にこれを発出した後、国務長官コーデル・ハルがスティムソン陸軍長官に、「私はこれで手を洗った」と述べた由だが、「戦争が勃発して血が流れるが、それは国務長官である自分の責任ではない」という意味である。

2015年8月26日水曜日

今日のスペイン語(378) ジョーク:フランスの防衛力

 前回に続いて、もう一つ、フランス(軍)に関するジョークを思い出した。

(日本語)
 ドイツ・フランス防衛相会談後の記者会見で。
 記者:「フランス防衛に必要な兵力レベルは?」
 フランス防衛相:「えー、先ず第一に」 
 記者:「いえ、貴方でなくドイツの防衛相への質問です。」

(スペイン語訳)
 En la rueda de prensa tras el encuentro entre los Ministros de Defensa de Alemania y de Francia:
 Reportero: "¿Cuál sería el número de efectivos necesarios para la defensa de Francia?"
 El ministro francés: "Bueno, en primer lugar ..."
 Reportero: "Perdón, Monsieur Ministro. La pregunta está dirigida al Ministro alemán.”

(解説)
 フランスは戦争に弱い。少なくともドイツが相手だと、19世紀の普仏戦争以来、全部負けてきた。だから、フランスの防衛については、フランスの防衛相でなく、常にフランスを負かしてきたドイツに聞いた方が、正しい答を得られる、というのがこのジョークのミソ。
 言うまでもなく、このジョークは、決してフランスの友人を前にして喋ってはいけない。

 ついでに、もう一つだけ。
(日本語)
 問:フランスの軍旗は?
 答:白地に白の十字架。
(スペイン語)
 Pregunta: ¿Cómo es la bandera de guerra francesa?
 Respuesta: Una cruz blanca sobre el fondo blanco.

(解説)白地に白の十字架では、白旗になってしまう。

2015年8月25日火曜日

今日のスペイン語(377) ジョーク:フランスと米国の協力

 8月21日、アムステルダムからパリに向かう高速列車Thalysの車中で、米国人と英国人が怪我をしつつもテロリストを取り押さえたが、その間フランス人乗務員達は乗務員室に鍵をかけて隠れていたと報道されている。そこで思い出したのが、フランスをネタにしたジョーク。フランス以外の国では実に沢山聞くのだが、ここでは一部のみ紹介する。

(日本語)
 ラムズフェルド国防長官の記者会見で、
 記者:「フランスがサダム・フセイン打倒を手伝わなかったのを、どう思いますか?」
 ラムズフェルド:「別に。アメリカがフランスからナチスを追い出した時も、手伝わなかったからね。」

(スペイン語)
 En una rueda de prensa con el Secretario de Defensa Donald  Rumsfeld, un reportero le pregunta: "¿Qué siente por Francia, que no ha ayudado a EE.UU. a derrocar a Saddam Hussein?"
 Rumsfeld contesta:”Nada en particular. Cuando EE.UU. expulsó a los Nazis de su país no nos ayudó tampoco.”

(解説)
 この仮想記者会見は、2003年のイラク戦争時のこと。米、英、西を中心とする有志連合に対して、シラクのフランスは協力を拒否した。米国では、フランスに対する怒り心頭に達し、フランス製品不買運動が起こったり、“french fries”が“freedom fries”と名称を変えて話題になった。

今回の事件現場となった高速列車は、パリ(フランス)ーブラッセル(ベルギー)―アムステルダム(オランダ)の三カ国を結ぶ電車。私も昨年乗ったが、逃げ場のないあの車内でカラシニコフを乱射されたら一車両だけで数十人の犠牲は確実だったろう。

実は、この3ケ国は、第二次世界大戦で、瞬く間に、殆ど為す術もなくドイツにやられてしまった。その後米英の連合軍が夥しい血を流して助けた経緯がある。その間フランスは何をしていたのかそんな過去があるので、このジョークは相当ブラックな部類である。

2015年8月24日月曜日

今日のスペイン語(376) ジョーク:凶作の原因

 今日のジョークは、またしても或る村をおちょくるネタなので、敢えて村名は伏字にした。

 
(スペイン語)
 Un campesino de ▲▲▲ estaba arando, cuando se le acercó un forastero, y empezaron a hablar sobre los problemas de la tierra.
--Ya ve  -se lamentó el campesino señalando el árido terreno -, llevo más de dos años labrando, labrando, y no ha salido ni un solo brote.
--¿Qué semilla ha plantado?  -preguntó extrañado el forastero.
--¡Ah...! Pero...¿Es que hay que echar semillas?


(日本語訳)
 ▲▲▲村の農夫が土地を耕している時、よそ者がやってきて、その土地の抱える問題について話を始めた。
 農夫は、不毛の地を指さして、「ご覧の通りさ。2年以上、ずっと耕しているのに、草の芽一本さえ生えてこないよ。」と嘆いた。
 よそ者は不審に思って、「何の種を撒いたんですか?」
 「あ!? でも、種を撒くもんなのかね?」

 (解説)
1 “labrando, labrando”と動詞を繰り返すのは、来る日も来る日も同じ仕事をずっと続けてきたという意味。現在分詞だけでなく、動詞の他の時世でも使われる表現である。ここでは「ずっと耕している」と訳しておいた。

2 農夫なのに、種も撒かずに作物が育つと思っていたのだから(さらに、毎日毎日、土を掘り返していたら、雑草さえ生えてくるわけがない)、相当ヤバいレベルと言わざるを得ない。▲▲▲に村の名前を入れる時には、慎重の上にも慎重に。軽々にLepeなどと言ってはいけない。

2015年8月20日木曜日

今日のスペイン語(375) ジョーク:視力検査

 日本とは全然関係ない徴兵制だが、かつてスペインに徴兵制があった頃の話。若者達は小さな反抗を試みていたらしい。今日はそんな小話を一つ。


(スペイン語)
 En el examen médico para el servicio militar, el comandante pregunta a Santiago:
--¿Tiene usted algo que alegar?
--Sí, señor comandante; soy miope.
--Demuéstremelo.
--¿Ve usted aquel clavo que hay en la pared?
--Sí.
--Pues yo no lo veo.

(日本語訳)
 徴兵検査の場で、少佐がサンティアゴに、
「何か申告すべきことはあるかな?」
 サンティアゴの返答は、「はい、少佐殿。私は近視なのです。」
証拠を示してもらおう。
「あの壁にささっている釘が見えますか?」
「見えるよ。」
「私には見えません。」


(解説)
1 “alegar”は、何らかの要望を持って申し立てを行うという意味。サンティアゴは、目が悪いといって徴兵(といっても2年間)試験にわざと落ちたいのである。この程度の仕掛けでは、申し立ては認められかったと思うが...

2 “demostrar”は、一般に何かを「見せて示す」という他、ここでは何らかの証拠を以て、主張や意見を「立証」するという意味。

2015年8月19日水曜日

今日のスペイン語(374) ジョーク:避暑地

 暑い夏、金持ちの人々は長期休暇をとって、軽井沢やスイス・アルプスの山奥など、涼しいところに長期滞在する。避暑とは、本来このように優雅な旅のことであった。そういうお金持ちが、成金と会話すると...

(スペイン語)
--Nosotros, este año, iremos a veranear a Baden-Baden  -dice un señor.
--Pues nosotros, a Benidorm-Benidorm  - le replica un nuevo rico.

(日本語訳)
 ある紳士が、「今年、私達はバーデン・バーデン避暑に行くんです。」
 成金がこれに答えて、「えー、私共はベニドルム・ベニドルムですよ。」

(解説)
1 “veranear”は「避暑に行く」。“ir de veraneo”とも言う。お察しの通り  verano”(夏)から来た単語。

2 “nuevo rico”は文字通り新たに金持ちになった人、つまり成金のこと。スペイン語でも日本語の成金と同様、侮蔑的なニュアンスである。

2 Baden-Badenはドイツの有名な温泉保有地で、世界中から金持ちが集まる。スペインから見ると、バーデン・バーデンに避暑にいくのは、ハイソな金持ちであることを示すステータス・シンボルである。なお、badenはドイツ語で「入浴する」の意味で、スイスのチューリヒ近郊にもBadenという名の温泉地がある。

 一方のBenidormはスペインのAlicanteにある海辺のリゾート地。スペインだけでなく北ヨーロッパからの観光客も多いが、大金持ち専用というイメージではなく、庶民にも人気のある観光地。

 このジョークは、とかく虚勢を張りたがる成金的発想で、Benidormを二回続けて言えば避暑地の「格」がBaden-Baden並みに上がると思ったところにある。

今日のスペイン語(373) 引用句:韓非子

 先日、日本語訳の韓非子を読み直して、「三人成虎」(さんにんせいこ)の話が韓非子によるものだったと気が付いた。ご存じの通り、嘘であっても沢山の人が言えば人はその嘘を真実だと思ってしまう、という意味の四文字熟語である。外国人との会話で結構使えそうなので、日本語で要約版を作ってスペイン語に訳してみた。

(日本語要約)
 古代中国の魏で、大臣が王に、「誰かが市場で虎を見たと言ったら、信じますか?」と問うた。
王:「信じない。」
大臣:「では二人が言ったら?」
王:「いや、信じないな。」
大臣:「もし三人が言ったら?」
王:「三人が同じことを言うなら、信じるだろうな。」

(スペイン語訳)
  En la antigua dinastía china de Wei, un ministro pregunta al rey;  --si alguien dice que se encuentra un tigre en el mercado, ¿lo cree su Majestad?
  El rey contesta que no.
  El ministro le pregunta de nuevo; -- si dos personas dicen lo mismo, ¿lo creerá?
  El rey contesta;  -- no, no lo creo.
  El ministro le pregunta por tercera vez;  -- ¿si fueran tres?
  El rey responde; -- si fueran tres personas diciendo lo mismo, me lo creería.

(解説)
1 魏の太子が趙の邯鄲に人質に出される際、太子に同行する大臣の龐恭(ほうきょう)が王と上記のやり取りをした上で、「市場に虎がいるなどという嘘でも、三人が言えば信じてしまうものです、まして遠方に旅立つ自分について、留守中悪口を言う連中はもっと多いので、ご注意ください」とクギをさし、王もそれを了解した。しかし、その後龐恭が帰国した時、大勢の悪口を信じこんだ王に、龐恭は二度と拝謁を許されなかった、という話。

2 韓非子は“Han Feizi”。「三人成虎」は、敢えて訳せば、“Si tres dicen que han visto un tigre, hay tigre!”あたりか。

3 現代でも、サラリーマンが陽の当たらない海外勤務や出向を命じられたら、将来が暗くなり易いのは、この故事の通りである。 

4 より広く、「ウソも広がれば本当になる」という教訓としては、近隣の一部勢力が、過去の歴史を改竄して対日批判を繰り広げている背景には、長い伝統を持つ韓非子の教えがあるだろうか。

2015年8月18日火曜日

今日のスペイン語(372) ジョーク:夫婦の絆

 この世の中、いつ何があるかわからない。万一のことが起こった時のために、夫婦で話し合っておくのは良いこと...かな?

(スペイン語)
--Mi amor, ¿qué harías tú si yo me muriera?  - pregunta la esposa.
--¡Vaya , mujer!  ¡Probablemente lo mismo que harías tú si yo falleciese!  - responde el marido.
--¡Sin verenza! ¡Y me habías prometido no volverte a casar!

(日本語訳)
 妻が夫に、「もし私が死んじゃったら、あなたはどうする?」
 夫の答えは、「何てことを!多分、僕が死んだ時に君がするのと同じだろうな。」
 これに対して妻は、「この恥知らず! あなた、再婚はしないって約束したじゃないの!」

(解説)
 このパターンのジョークは人気があるらしく、いろいろなバリエーションを聞く。尤も、いずれも、妻ではなく夫の方が同情されるべき役割を演じる内容だった。例えば、年老いた夫が「私達のうちどちらかが先に逝ってしまったら、残った方は寂しいだろうね?」と心配して妻に話しかけたところ、妻の答えは「そうなったら私、暖かいカリフォルニアに行くわよ」、という米国バージョンを聞いたことがある。

2015年8月17日月曜日

今日のスペイン語(371) 七つの大罪

 キリスト教世界では、キリスト教そのものが道徳上の教えを説いているが、中でも特に信徒が避けるべき「罪」を7つ掲げ、これを「七つの大罪」(los siete pecados capitalesとして強く戒めている。七つの大罪とは:

soberbia(傲慢)
avaricia(強欲)
lujuria(色欲)
ira(憤怒)
gula(貪食)
envidia嫉妬
pereza怠惰

 これらはいずれもスペイン語で“pecado”。日本語では「罪」と訳されるが、いわゆる宗教上の罪である。法律上の罪となると、“crimen”と呼ばれ、別の世界の話である。例えば人を激しく嫉妬すれば、キリスト教的には罪(pecado)を犯したことになるが、刑法等の法律で裁かれる罪(crimen)ではない。尤も、職場の上司が非常に傲慢で強欲で色欲たっぷりだったら、宗教上の罪(pecado)だけではなく、パワハラ、横領、セクハラという法律上の罪(crimen)を犯したとして罰されるかもしれない。

 なお、スペイン人と七つの大罪について論じた書籍として、「El Español y los Siete Pecados Capitales」(Fernando Díaz-Plaja著、1966年」は、スペインで生活する者の必読書として知られている。

2015年8月16日日曜日

今日のスペイン語(370) ジョーク:姑

 今日は、姑ジョーク。スペインはじめ欧州では、妻の母親がジョークのテーマにされることが多い。姑との微妙な関係を反映して、優れた人間像とされることは決してない。


その1
(スペイン語)
-¿Conoces el castigo por la bigamia?
- Dos suegras.

(日本語)
重婚に対する罰は何だか知ってるかい?
―姑が2人いること。


その2
(スペイン語)
-¿Cuál es la diferencia entre un terrorista y una suegra?
- Con el terrorista se puede negociar.


(日本語)
―テロリストと姑の違いは何でしょうか?
―テロリストならば、交渉の余地があること。

(解説)
 二人の異性と結婚するのが、上記の重婚(二重結婚)つまり“bigamia”。一人だけなのが“monogamia”、すなわち一夫一婦制。一夫多妻制になると“poligamia”という。

 

2015年8月15日土曜日

今日のスペイン語(369) 引用句:チャーチル その2

 楽観主義者と悲観主義者
スペイン語Un pesimista ve una difucultad en toda oportunidad. Un optimista ve una oportunidad en toda dificultad.

日本語訳
 悲観主義者は、あらゆるチャンスにも困難を見つける。一方、楽観主義者はあらゆる困難の中でチャンスを見つける。

(解説)ご存じのように、チャーチルは自らを楽観主義者と称していたことで知られる。そうでなければ、あの戦争を指導することはできなかっただろう。

(参考:英語原文) The pessimist sees difficulty in every opportunity. The optimist sees opportunity in every difficulty.

 
 政治家
スペイン語El político se convierte en estadista cuando comienza a pensar en las próximas generaciones y no en las próximas elecciones.

(日本語訳)
 政治屋が、次の選挙ではなく次の世代のことを考え始める時に、政治家になる。

(解説) 通常、“político”も“estadista”も「政治家」と訳されるが、上記訳では、(多少侮蔑的な意味を込めた)「政治屋」と国のことを考える「政治家」を訳し分けてみた。

 不思議なことに、この引用句は昔から知っていたつもりだが、英語の原文が見つからなかった。