2015年8月7日金曜日

今日のスペイン語(361) ジョーク:紳士的な振る舞い

 温厚な紳士が、不愉快な思いをした際に、どう反応するかというジョーク。

(スペイン語)
 Un caballero conocido por su buen tacto y educación, es despertado a las cuatro de la madrugada por el timbre de su teléfono.
--Su perro está ladrando y no me deja dormir, --grita por el auricular la vecina.
 El caballero da las gracias por el aviso y cuelga.
 A las cuatro de la madrugada siguiente, llama por teléfono a la señora y le dice:
--Señora, perdone que le moleste, pero yo no tengo ningún perro.

(日本語)
 如才がなく教育のあることで知られる紳士が、朝の4時に、電話の呼び出し音で起こされた。
 隣に住む婦人がその電話で叫んで言うには、
「あなたの犬が吠えていて、眠れないんです。」
 紳士は、知らせてくれたことに感謝し、受話器を置いた。
 翌朝の4時、 紳士はくだんの婦人に電話して、
「奥様、お邪魔して申し訳ありませんが、私は犬を飼っていません。」

(解説)
1 早朝に電話で叩き起こされて、その場で(不機嫌なまま)反論するのと、日を改めて(といっても、同じ時刻に)静かに事実関係を正すのと、どちらがより「紳士的」なのか、議論の余地があるかもしれない。

2 “buen tacto”は、如才なく、機転が効くこと。

3 “perdone que le moleste”は、人に話しかけたり、予告なしの電話をする際に使われる常套句。実に丁寧な言い方だけに、このジョークで光っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿