2015年8月29日土曜日

今日のスペイン語(380) 引用句:ソクラテス

 ご存じ、ギリシャの哲学者ソクラテス(Sócrates)は、西洋文明の源流ギリシャ哲学の創始者と考えられている。数々の名言とエピソードを残したソクラテスであるが、その言葉は世界中に広がり、西欧のみならず日本語でも、かなり人口に膾炙したものもある。教養人の証として、いくつか知っておくことは決して損にならない。なお日本語と違って"Sócrates"と最初の音節にアクセントがあるので要注意。

 Mi consejo es que te cases: si encuentras una buena esposa serás feliz, si no, te harás filósofo.

(日本語訳)結婚しなさい。良い妻に出会えば幸福になれるし、そうでなければ哲学者になれる。

(解説)ソクラテスの妻クサンティッペは悪妻として知られる。この言葉が皮肉か、冗談か、真実を突いた哲学者の結論なのか、今となってはわからない。若者への助言としても使えるかもしれない。

 Yo sólo sé que no sé nada; esto cabalmente me distingue de los demás filósofos que creen saberlo todo.

(日本語訳)私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ。それが、何でも知っているつもりの他の哲学者と私の全く違うところだ。

(解説)あまりにも有名なソクラテスの言葉。ソクラテスは、“La verdadera sabiduría está en reconocer la propia ignorancia.”(真の英知とは、自分自身の無知を認めることである)という、同じ趣旨の言葉も残している。

 Para decir la verdad, poca elocuencia basta.

(日本語訳)真実を語るのに多言は不要だ。

 La mejor salsa es el hambre.

(日本語訳)空腹は最高の味付けだ。

(解説)長い間、これはドンキホーテに出て来るサンチョ・パンサの言葉だと思い込んでいた。確かにドンキホーテには諺として出て来るが、長い長い歴史のある言葉だった。

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