2015年8月1日土曜日

今日のスペイン語(354) ジョーク:酔っ払いの禁酒

 今回もまた酔っ払いジョーク。何故、世の中の酔っ払いが減らないか、説得的な解説にもなっている。

(スペイン語)
 Dos borrachos están en un bar y uno de ellos dice:
--Dejaría de beber, sí, pero tengo miedo.
--¿Miedo de qué? –se extraña su amigo.
--La última vez que dejé de beber estalló la guerra de Irak.

(日本語)
 二人の酔っ払いの、或るバーでの会話。一人が言うには、
「禁酒はしてもいいんだけど、怖いんだ。」
「何が怖いんだ?」 不審に思ったもう一人が聞いたところ、
「前回禁酒した時に、イラク戦争が起こっちまったんだ。」

(解説)
1 「自分が禁酒すると、どこかで戦争が起こって、世界に迷惑をかけるのではないか」(だから、酒は止めない方がよいのだ)と言いたいのだろうが、要するに、禁酒しないための口実である。酒飲みというのは、このように救いようがない、結局、酔っ払いに禁酒などは無理である、というのがこのジョークの教訓である。

2 ジョークとは、「誰か」のおかしな行為を面白がるものだが、その「誰か」は、自分がジョークで「おちょくられている」対象であると知れば、それこそ面白くないので、大変気分を害するであろう。だからジョークを飛ばす際には、その場にいる人に不快な思いをさせないよう、TPOを考える必要がある。そう考えると、唯一安全なジョークの主人公は、酔っ払いである。誰しも、ジョークを聞いて理解できる程シラフならば、まさか自分が笑いものにされるとは想像さえしない。だから無数の酔っ払いジョークがあるのだろうか。

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