2015年8月25日火曜日

今日のスペイン語(377) ジョーク:フランスと米国の協力

 8月21日、アムステルダムからパリに向かう高速列車Thalysの車中で、米国人と英国人が怪我をしつつもテロリストを取り押さえたが、その間フランス人乗務員達は乗務員室に鍵をかけて隠れていたと報道されている。そこで思い出したのが、フランスをネタにしたジョーク。フランス以外の国では実に沢山聞くのだが、ここでは一部のみ紹介する。

(日本語)
 ラムズフェルド国防長官の記者会見で、
 記者:「フランスがサダム・フセイン打倒を手伝わなかったのを、どう思いますか?」
 ラムズフェルド:「別に。アメリカがフランスからナチスを追い出した時も、手伝わなかったからね。」

(スペイン語)
 En una rueda de prensa con el Secretario de Defensa Donald  Rumsfeld, un reportero le pregunta: "¿Qué siente por Francia, que no ha ayudado a EE.UU. a derrocar a Saddam Hussein?"
 Rumsfeld contesta:”Nada en particular. Cuando EE.UU. expulsó a los Nazis de su país no nos ayudó tampoco.”

(解説)
 この仮想記者会見は、2003年のイラク戦争時のこと。米、英、西を中心とする有志連合に対して、シラクのフランスは協力を拒否した。米国では、フランスに対する怒り心頭に達し、フランス製品不買運動が起こったり、“french fries”が“freedom fries”と名称を変えて話題になった。

今回の事件現場となった高速列車は、パリ(フランス)ーブラッセル(ベルギー)―アムステルダム(オランダ)の三カ国を結ぶ電車。私も昨年乗ったが、逃げ場のないあの車内でカラシニコフを乱射されたら一車両だけで数十人の犠牲は確実だったろう。

実は、この3ケ国は、第二次世界大戦で、瞬く間に、殆ど為す術もなくドイツにやられてしまった。その後米英の連合軍が夥しい血を流して助けた経緯がある。その間フランスは何をしていたのかそんな過去があるので、このジョークは相当ブラックな部類である。

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