2014年7月16日水曜日

今日のスペイン語(122)  有効求人倍率

  日本経済が上向いていることを示す指標のうち、労働環境関係で頻繁に登場する数字が、失業率と有効求人倍率。このうち、失業率は諸外国でもよく使われるが、有効求人倍率の方は、スペイン語圏の新聞を探したものの、筆者は未だ見つけられない。折角改善されている良い指標なので、先月末の厚生労働省の発表をネタに、日本語とスペイン語を作ってみた。

 
(日本語)
 厚生労働省が発表した5月の全国の有効求人倍率は、前月比0.01ポイント上昇の1.09倍となった。これは18カ月連続の改善で、バブル崩壊後の最高水準となった。

一方、総務省が発表した労働力調査によると、5月の全国の失業率は前月比0.1ポイント低下の3.5%だった。97年12月以来16年5カ月ぶりの水準である。

 
(スペイン語訳)
 ”El Ministerio de Salud, Trabajo y Bienestar Social anunció que la proporción enre la oferta y demanda de trabajo en todo el país en mayo se convirtió en 1,09, aumentando en 0,01 puntos del mes anterior y mejorando 18 meses consecutivos. Es la cifra más alta después del estallido de la burbuja económica.

 Por otro lado, el Ministerio de Interior y Comunicaciones ha anunciado su Encuesta de Población Activa. En ella la tasa de desempleo en todo el país en mayo fue de un 3,5 por ciento, 0,1 puntos por debajo del nivel del mes anterior, llegando al nivel más bajo de los últimos 16 años y cinco meses, desede diciembre de 1997.”

 
(解説)
1 有効求人倍率に対応するスペイン語が見つからないので、先ず英語の定訳を探したが、結構苦労した。やっと見つけたのが、安倍総理が5月のOECD閣僚理事会に出席した際のスピーチで、“the ratio of job offers to job seekers”と訳されていた。そこでこれを参考に“la proporción enre la oferta y la demanda de trabajo”と訳してみた。スペイン語の定訳(誰でも知っている用語)があったら是非教えていただきたい。


2 一般に、皆が知っている定訳が存在しないとか、どうしても見つからない場合には、多少長いフレーズになってもよいので、説明的に翻訳するのが安全である。それでも通じなかったら、更に詳しく丁寧な補足説明をする他に手はない。今回の例では、例えば「有効求人倍率とは、一人の求職者に対して、何口の求人があるかを表す数字。一般的に、これが1.0より少なければ、求職者数より就職口が少ないので、職を探す人にとっては厳しい労働環境であり、逆に1.0を超えれば、職探しがより容易になる」といった補足説明であろうか。

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