2014年6月28日土曜日

今日のスペイン語(103)  タンゴの歌詞 カミニート

  スペイン語圏でカラオケに行ったら、スペイン語の持ち歌を披露するのが望ましい。でも、いつも“Bésame mucho”や“La Bamba”では芸がない。タンゴが1曲レパートリーに入っていれば、男(女)が上がること、間違いない。今日は名曲Caminitoの歌詞を分析しよう。(1番だけ)

(スペイン語歌詞)
Caminito que el tiempo ha borrado
que juntos un día nos viste pasar
he venido por última vez
he venido a contarte mi mal
Caminito que entonces estabas
bordeado de trébol y juncos en flor
una sombra ya pronto serás
una sombra lo mismo que yo
Desde que se fue
triste vivo yo
caminito amigo
yo también me voy
Desde que se fue
nunca más volvió
seguiré sus pasos
caminito, adiós.

(日本語訳)
時が消し去った小路よ
お前は、ある日僕達が通るのを見ていた
僕が来るのはこれが最後
お前に、僕の不運を伝えに来た
小路よ、お前はあの頃
クローバーといぐさの花に縁取られていたけれど
もうすぐ影になってしまう
僕と同じ影に
あの人が去ってから
僕の人生は悲しかった
わが友小路よ
僕も去っていく
あの人は去って
もう戻らなかった
僕もその道を歩もう
小路よ、さようなら

(解説)この曲は、1926年の歌。アルゼンチンのJuan de Dios Filibertoが作曲、Gabino Coria Peñalozaが作詞。超有名な歌手Carlos Gardelの他、アルゼンチン内外の数多くの歌手が歌っている。
 タイトルのCaminito(小路)には少々説明が要る。Juanが作曲に当たってインスピレーションを受けたのは、ブエノスアイレスのボカ地区にある小路(文字通りCaminitoと呼ばれ、有名な観光スポット)。しかし、Gabinoが思い描いたのは、彼が若い頃、当時の彼女と散歩したLa RiojaOlta市の小路のこと。
  
 歌詞は上に訳した通り、歌い手が小路に語りかける詩。思い出の小路を再び訪れ、 感傷に浸る内容。彼女が去り、小路も廃れて、「僕もその道を歩もう」というのは、自ら命を絶つ決意なのだろうか。すごく思い詰めているのは確かなようだ。感情を込めて絶唱してみよう。

 Youtubeを観ながら、この歌の練習をする方は、例えば次のアドレスがある。ご参考まで。http://www.youtube.com/watch?v=aOaLH2TVMUY

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