2014年6月10日火曜日

今日のスペイン語(85)  GDP速報値

 6月9日、内閣府が2014年1~3月期の四半期別GDP速報(2次速報値)を発表した。消費増税前の駆け込み需要があったにせよ、本年第一四半期の成長率が年率換算で6.7%となったことは朗報。第二四半期の数値を見極める必要はあるが、とりあえず今回の発表をスペイン語で発信する際の文章を作ってみた。
 

(日本語)
 6月9日(月)、内閣府は、本年1~3月期の日本のGDPが、前年10~12月期に比して、実質1.6%増加したことを発表した。この本年第一四半期の成長率は、年率換算で6.7%となり、5月に発表された速報値5.9%に比して0.8%の上方修正である。今回のGDP成長の主たる要因は、4月の消費税増税を前に、企業の設備投資や個人消費が増加したことであり、また、運輸業・金融業の企業が予定以上の投資を行ったことも背景にある。

 
(スペイン語訳) “El lunes 9 de junio, la Oficina del Gabinete informó que el producto interior bruto de Japón durante los meses de enero a marzo de 2014 creció un 1,6 % en términos reales con respecto al trimestre anterior.  Esta cifra correspondiente al primer trimestre del año equivale a un 6,7 % en términos anuales, un aumento del 0,8 puntos porcentuales con respecto a la cifra preliminar del 5,9 % anunciada en mayo.  Este crecimiento del PIB se atribuye principalmente al aumento de las inversiones corporativas en maquinaria y equipamiento y del gasto de los consumidores antes de la subida del impuesto sobre el consumo en abril. También a que las empresas en los sectores de transporte y finanzas invirtieron más de lo proyectado.

 
(解説)
1 外国に住んだり出張すると、日本の経済情勢について質問されることがとても多い。英語圏であれば、日本政府や金融機関、研究機関の発行する英文資料をそのまま使えるが、残念ながら未だにそういった資料のスペイン語版は、まず見つからない。今から2年前にリオデジャネイロに勤務していた時、訪日を予定していたブラジルの或る公的金融機関の総裁をお招きして最新日本経済情勢を説明する機会があった。八方手を尽くしてポルトガル語版、次にスペイン語版の資料を探したが全然見つからず、結局英語でやらざるを得なかった。これからは、必要の生じる度に自力で経済スペイン語表現を集めていくしかない、と悟ったのであった。

2 国内総生産は、スペイン語でPIB(producto interior bruto)と覚えていたが、アルゼンチンではPBI(producto bruto Interno)が一般的表記だった。 こんな基本用語でも国によって違うのかと驚き、これはいかんと感じて本屋に行ったら、分厚いスペイン語・アルゼンチン(のスペイン)語辞書を複数売っていた。ご参考までに、私の愛用しているのは「Diccionario del Habla de los Argentinos (Academia Argentina de Letras)」。

ついでにもう一つだけ「へえー?」の例を。1964年はどう読むか? 
(答)アルゼンチンでは”mil nueve sesenta y cuatro”

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