2014年6月16日月曜日

今日のスペイン語(89)  Marca España

  日本に対する世界の評価は、海外在住者ならご存じのとおり、非常に高い。この日本のソフトパワー(魅力)を更に高めようという「クールジャパン」イニシアティヴはよく知られている。1990年代の英国のCool Britainが出所であるが、スペインも負けてはいない。2012年には、スペイン版クールジャパンであるMarca Españaのキャンペーンを開始した。その趣意書がスペイン外務省のホームページに載っていたので、読んでみよう。

 
(スペイン語) “Marca España es una política de Estado -más aún, de país-, en la que participan todas las Administraciones, las entidades públicas y  privadas, las empresas, el sector privado y la sociedad civil en su conjunto. El ministro de Asuntos Exteriores y de Cooperación, José Manuel García-Margallo, ha hecho de ella una de las prioridades de su Departamento. ​(中略:法制度上の根拠等につき説明)

Contenido de la págin En un mundo global, una buena imagen (del) país es un activo que sirve para respaldar la posición internacional de un Estado, política, económica, cultural, social, científica y tecnológicamente. Permite atraer más inversiones; facilitar la internacionalización de nuestras empresas y la venta de nuestros bienes y servicios; acceder a los mercados internacionales de financiación en condiciones más favorables; atraer un mayor número de turistas, y adoptar un papel más activo y una posición reforzada en los diferentes foros internacionales de toma de decisiones.”(以下略)

 
(日本語訳)
 マルカ・エスパニャは、政府の政策、いや国全体の政策であり、全ての行政機構、公的・私的機関、企業、民間部門、そしてシビルソサエティーが一体となって参加するものである。ホセ・マヌエル・ガルシア・マルガリョ外務・協力大臣は、マルカ・エスパニャを同省の優先課題とした。(中略)    

グローバル化した世界において、国家の良いイメージは、政治、経済、文化、社会、科学及び技術の面で、その国の国際的な地位を支える、一つの資産である。より多くの投資を呼び込み、スペイン企業の国際化とスペインの財・サービス輸出を容易にし、より有利な条件で国際金融市場にアクセスし、多くの観光客を招致し、国際的な種々の意思決定の場においてより積極的な役割を果たし、その立場を強固なものとする、、、こういったことが国家の良いイメージによって可能となるのである。

 
(解説)
 スペインはこのイニシアティヴを進めるにあたり、スペインの強みとして、多様性、世界遺産、スペイン語、観光、料理等いくつもの具体例を掲げている。では、日本は何がクールなのか、クールなところをどう生かしたら良いのか? その答えは、我々一人一人が自ら考え、自ら実践することによって、国の魅力が高まっていくのだと思う。

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