2014年5月10日土曜日

今日のスペイン語(51)  特恵関税

 ウクライナ情勢をめぐるニュースの中で、米国がロシアに対する一般特恵関税制度の適用をやめるという報道があった。輸入を生業とする方はよくご存じの制度だが、スペイン語圏にも特恵の対象国が多いので、今回の事例をネタにして関連用語を覚えよう。

(日本語)ホワイトハウスは7日、一般特恵関税制度を今後、ロシアには適用しないと発表したところ、これはウクライナ危機におけるロシアの対応に対する不満の表明とみられている。ホワイトハウスのカーニー報道官は、ロシア経済は十分に発展しており、最早特別の扱いを必要としないと説明したが、一方で、国家安全保障会議(NSC)のヘイデン報道官は、ウクライナに関するロシアの行動により、今こうした措置を取ることが非常に適切になっていると述べている。
 特恵制度は、途上国の経済成長を支援するため、これら諸国からの輸入に対して低い関税率の適用を認める制度であるが、今後、ロシアからの輸入には、通常の関税率が適用されることになる。

 
(スペイン語訳)“El 7 de este mes la Casa Blanca anunció que Estados Unidos descalificará a Rusia como país beneficiario del Sistema Generalizado de Preferencias, lo que parece indicar una señal de descontento acerca de la respuesta rusa a la crisis en Ucrania. El portavoz de la Casa Blanca, Jay Carney explicó que Rusia ya no necesita un tratamiento preferencial, ya que es suficientemente avanzada económicamente. Por otro lado, Caitlin Hayden, portavoz del Consejo de Seguridad Nacional, declaró que las acciones de Rusia con respecto a Ucrania hacen que sea particularmente apropiado tomar ahora esta medida.
  El programa preferencial permite imponer aranceles más bajos a las importaciones de países en desarrollo a fin de ayudar al crecimiento de sus economías. De aquí en adelante las importaciones rusas serán sometidas a las tasas normales.
(解説)
   一般特恵関税制度(英語でGSPGeneralized System of Preferences開発途上国の輸出所得の増大工業化と経済発展の促進を図るため開発途上国から輸入される一定の農水産品鉱工業産品に対し一般の関税率よりも低い税率特恵税率を適用する制度。日本は平成2571日現在,137ヵ国7地域を特恵受益国として指定している。 

  なお、ウクライナはスペイン語でUcrania。最後のところが日本語と少々異なる。最近よく話題になるので、間違えないように。

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