(スペイン語) “Trece años más tarde, el Gobierno de Argentina logró, de madrugada, alcanzar un acuerdo con el Club de París para saldar su deuda de 9.700 millones de dólares. Los pagos se harán en cómodos plazos durante cinco años con una tasa de interés del 3 por ciento. El ministro de Economía, Axel Kicillof, declaró que el compromiso «respeta» los «principios que nos permitieron crecer el 6 por ciento anual en los últimos diez años».
El Club de París difundió un comunicado donde celebra el acuerdo con «un esquema que ofrece una solución sostenible y definitiva a los atrasos de la deuda de Argentina». El primer pago está previsto para mayo de 2015 por una suma de 1.150 millones y el siguiente, al año próximo el mismo mes, cuando en la Casa Rosada ya no estará la actual presidenta Cristina Fernández de Kirchner.“
El comunicado celebra «el progreso realizado por Argentina hacia la normalización de sus relaciones con los (a)creedores y la comunidad internacional». En Argentina la noticia se recibió como un balón de oxígeno que le despeja el camino para volver a los mercados de capitales internacionales.“ (以下略)(2014年5月29日付ABC)
(日本語訳)
(債務不履行宣言以降)13年後のある明け方、アルゼンチン政府は、パリクラブとの間で97億ドルの債務を清算する合意に至った。支払は、今後5年という余裕ある期間内に、金利3%で行われる。アレックス・キシロフ経済大臣によれば、今回の合意は、アルゼンチンの過去10年にわたる年率6%成長を可能とした種々の原則を尊重するものである。
パリクラブが公表したコミュニケは、今回の合意は、アルゼンチンの遅延債務に持続的かつ最終的な解決をもたらす枠組みである、と歓迎している。2015年5月までに初回分として11.5億ドル、続いて翌年同月に次回の支払いが行われるが、その頃にはクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル現大統領は既に大統領府にいない。(略)
コミュニケでは、債権者及び国際社会との関係正常化の進展に向けてアルゼンチンが行ってきたことを歓迎している。このニュースは、アルゼンチンでは、(酸欠で息も絶え絶えの同国が)国際金融市場に復帰する道を開く「酸素ボンベ」と受け止められている。
(解説)
1 パリクラブ(Club de París)とは、ある国の対外公的債務(その国が外国の政府機関などの公的機関に対して抱える債務)の返済が困難となった場合、主要な債権国グループがこの債務国と協議し、債務返済繰り延べの枠組みなどを協議する会議。パリにあるフランス財務省国庫局が事務局を務めることから、パリクラブと呼ばれる。実は、パリクラブは、1956年にアルゼンチンの対外債務支払いが遅延した時に主要債権国がパリに集まって返済条件の変更等を協議したのが「事始め」なので、アルゼンチンは、言わばパリクラブの「生みの親」でもある。2 アルゼンチンは、2001年の経済危機の際に、約1,000億ドル強の対外債務の不履行を宣言。債務の太宗を占める、海外の民間部門に対する債務(サムライボンド等のいわゆる民間債務)については、強引な手法と言われつつも9割以上の債務再編を進めてきたが、公的債務の方は交渉自体がなかなか実現せず問題が続いていた。私がアルゼンチンに勤務していた2006年頃、公的債務の総額は約60億ドルだったが、延滞利息のため今回97億ドルまで膨らんでしまった。
今回の合意を契機としてアルゼンチンが国際金融市場の信頼を取り戻して、インフラ投資等を進め、日本はじめとする諸国との経済関係が再活性化することが期待される。
4 用語解説
(1)“deuda externa”:対外債務
(2)“balón de oxígeno”:文字通りには酸素ボンベ。アルゼンチンは、国際社会からの資金(酸素)が入ってこないため、言わば呼吸困難に陥っている、したがって、新たな資金流入の道を開くと期待される今回の合意を「酸素ボンベ」と表現したもの。
(3)“mercados de capitales
internacionales”:国際金融市場
(4)“el compromiso «respeta» los «principios que nos permitieron crecer el 6 por ciento anual en los últimos diez años».”: 持って回った言い方なので少々説明が必要。通常、債務繰り延べ合意の前提として、債務国はIMFによる経済政策のモニタリングを受け入れなければならない。しかしアルゼンチンは債務不履行宣言以降、IMFの関与を嫌い、独自に経済政策を行うという「原則」(los principios)を貫き、その間、国際的なコモディティー価格高騰もあって、経済成長を享受してきた。今回の合意にあたっても、IMFの関与は受け入れないという「原則」を守り通した、という意味である。
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