今日は5月3日。日本では憲法記念日や極東国際軍事裁判開廷の日だが、国際社会では「世界報道自由デー」として知られている。どんな日か?先ずは下記のスペイン語に目を通そう。
(スペイン語) “En 1993 la Asamblea General de las Naciones Unidas a
iniciativa de los países miembros de la Unesco, proclama
el 3 de mayo como Día
Mundial de la Libertad de Prensa, con la idea de "fomentar la libertad de prensa en el mundo al reconocer que una
prensa libre, plural e independiente es un componente esencial de toda sociedad
democrática". La fecha conmemora la instauración de la Declaración
de Windhoek sobre la libertad de ejercicio del periodismo.”
(日本語訳) 1993年、ユネスコ加盟諸国の発意を受け、国連総会は、5月3日を世界報道自由デーと定めた。その目的は、自由で多元的で独立した報道が全ての民主的社会の不可欠な構成要素であるという認識の下、世界における報道の自由を推進することである。この日付(5月3日)は、ジャーナリズムの実践の自由に関するウィントフーク宣言採択の日にちなんだものである。
今年の世界報道自由デーにあたって、Ban国連事務総長とBokovaユネスコ事務局長は連名で、次のメッセージを発出している。
(スペイン語オリジナル) “El periodismo ofrece una base para el debate informado sobre una gran variedad de temas de desarrollo (de los problemas ambientales y los avances científicos, la igualdad de género, la participación de los jóvenes y la consolidación de la paz). Solo puede haber buen gobierno cuando los periodistas tienen libertad para examinar, escrutar y criticar las políticas y las actuaciones.”
(日本語訳) ジャーナリズムは、開発に関する多様なテーマ(環境問題、科学技術の発展、男女平等、若者の(社会)参加、平和の強化)に関する、情報に基づいた議論の基礎を提供するものである。記者が(政府の)政策や言動を調査し、観察し、批判する自由を享受してはじめて良い統治(グッド・ガバナンス)がある。
(解説)
1 ウィントフーク宣言
ウィントフークは、アフリカ大陸南西に位置するナミビアの首都。1991年5月3日、ここでユネスコの会合が開かれ、アルリカの独立した多元的な崩土の促進に関するウィントフーク宣言を発出した。
3 ユネスコは、ご承知の通り、英語の“United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization”の頭文字をつなぎ合わせた名称(UNESCO)。スペイン語の正式名称は、”Organización de las Naciones Unidas para la Educación, Ciencia y la Cultura”で、同様に頭文字をつなぐとONUECCとなるが、座りが悪いらしく、スペイン語でもUNESCOと表記され、「ウネスコ」と発音される。正確には“la UNESCO”と定冠詞がつく。
4 良い統治
英語でgood governance。スペイン語では上記にあるように“buen
gobierno”の他、“buena gobernanza”と訳されることもある。耳慣れない言葉だが、私なりの理解は、国の開発には先ずきちんとした統治の行われることが不可欠だ、それを「良い統治」と呼ぶ、という当たり前のこと。それでは良くわからんという方のために、外務省ホームページから関連部分を以下にコピペするのでご参考まで。
「ガバナンスという言葉の指す範囲・内容は多岐にわたりますが,国際協力においては,一般的に統治機構や行政能力,制度等を指します。ガバナンスは開
発途上国において持続的成長が実現されるための前提条件,もしくは開発援助の効果や効率に大きく影響を及ぼす要素,または開発援助等を通して実現されるべ き価値・状態であるといった観点から,開発援助においても,開発途上国のガバナンスという観点が重視されるようになってきました。
経済協力開発機構・開発援助委員会(OECD-DAC)のアドホック・グループによる「参加型開発及びグッド・ガバナンス」に関する報告書
(1993)は,ガバナンスの重要な要素として,(1)法の支配,(2)公共部門管理,(3)腐敗の抑止,(4)過剰な軍事費の削減を挙げています。
」
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