2014年5月16日金曜日

今日のスペイン語(58)  株式市場

 米国NY株式市場が活況を呈している。東京市場も上げないかなあ、と期待して株式欄を読む人が増えているのではなかろうか。今日は、少しばかり古いけれど、今年3月の欧州諸国の株式市場動向に関する記事。


(スペイン語)“La tensión en Ucrania ha provocado fuertes caídas en los mercados bursátiles europeos. La Bolsa española se dejó el 2,33%, aunque fue la de Berlín la que lideraba los retrocesos con un 3,1%, su mayor caída en ocho meses. La prima de riesgo española también subía y se acercaba de nuevo a los 200 puntos básicos al cerrar en 194 enteros.
   
  La inestabilidad en Ucrania comienza a generar dudas sobre posibles problemas en el suministro de energía, principalmente del gas", explica la casa de análisis Renta 4 en su boletín de este lunes. Los expertos apuntan también que los retrocesos son lógicos en unos mercados que han vivido destacados avances en los últimos meses.
 
  Aunque los países emergentes ya eran un motivo de preocupación antes de la crisis ucraniana, ésta ha recrudecido las tensiones en los mercados. El Dow Jones estadounidense comenzó la sesión con retrocesos del 1%.
  
  En cualquier caso, el parqué ruso era el más castigado y se desplomó al cierre un 11,5% mientras el rublo permanece en mínimos históricos en medio de la tensión provocada por la intervención militar rusa en la república autónoma ucraniana de Crimea. La petrolera Gazprom, gigante empresarial del país, se desplomó un 12%.” (201433日付El Mundo紙より)


(日本語訳)
  緊迫するウクライナ情勢のため、欧州の株式市場は大きく落ち込んだ。ベルリン市場が3.1%という過去8ケ月間最大の下落で口火を切ったにせよ、スペイン株式市場も2.33%下げた。スペインのリスク・プレミアムも上昇し、194ベーシック・ポイントで終わって、再度200ポイントに近づいた。

「ウクライナの不安定化により、エネルギー就中ガス供給に問題が起こり得るとの疑念が生まれた。」、 アナリスト会社のRenta 4は月曜日のレポートでこう解説している。また専門家筋は、いくつかの市場では過去数か月間に顕著な上昇があったので今回の反落は当然、という事情もあったとしている。
  新興国という懸念材料が既に存在していたが、今回のウクライナ危機は各市場の緊張感を一層深刻化させた。米国のダウ・ジョーンズもマイナス1ポイントで取引を開始した。

  いずれにせよ、ロシアの市場が最も大きな影響を受け、11.5%下落で取引を終えた。またルーブルは、ロシアのウクライナ・クリミア自治共和国への軍事侵攻によって緊迫する状況の下、依然として歴史的な低水準に落ち込んだままである。ロシアの巨大企業であるガスプロムは12%下げた。


(解説)

1 スペイン語圏に勤務する人はもちろん、出張者も出張先の新聞の株式欄に毎朝目を通さざるを得ないこと、言うまでもない。株式情報は、取引先と打ち合わせをするのに先立って、当然熟読しておくべき項目である。日本の新聞と同じく外国の報道でも、株式欄の表現はかなりクセがあるので、よくある表現には慣れておきたい。
2 株式欄のエッセンスは、基本的に株価の上げ下げという単調な内容(及びその背景説明)なので、工夫をしないと、「上げ」と「下げ」という言い回しが繰り返し現れる単調な文章になってしまう。スペイン語圏の人がこれを大いに嫌うのは、既に何回か説明した通り。今日の記事でも、株価の下落という一つの事象を言うのに、“caída”、 se dejó”、 retrocesos”、 castigado”、 se desplomó”と、名詞と動詞(句)をとりまぜて、実に様々な表現が駆使されているのに気付かれただろうか。

3 この記事に出てくるように、”bolsa””mercado bursátil”も“parqué”も株式市場(証券取引所)という意味で使われている。

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