2014年5月1日木曜日

今日のスペイン語(43)  PM2.5

ここ数年、中国から飛来する微小粒子状物質PM2.5が大いに話題になっている。最近では、4月28~29日に日中韓の環境相会合が開催され、PM2.5などの大気汚染問題について、早急に3か国の協力が必要との認識で一致したと報じられている。今日は、PM2.5に関する解説文をスペイン語に訳してみよう。PM2.5は世界中の問題となっているので、スペイン語で最低限の知識を持っておくと便利。
(日本語)
1 PM2.5とは、直径2.5μm(マイクロメートル)以下の非常に小さな粒子PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとった言葉。成分は、炭素、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩等。主な発生源は、火力発電所、工場、ボイラー、焼却炉、動車、船舶、航空機、ストーブ等さまざまである。これらから出されるガス状物質が大気中で光やオゾンと反応し、PM2.5が生成される。
2 PM2.5は非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそく気管支炎などの呼吸器系疾患循環器系疾患などのリスクを上昇させる。これらの病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいので、注意が必要である。
(スペイン語)
PM2,5 son unas partículas minimísimas de diámetro inferior a 2,5 micrómetros. PM significa “materia particulada”(sigla de la palabra inglesa “particulate matter”. Las PM2,5 se componen de carbono, sal del ácido nítrico, sal de ácido sulfúrico, amoníaco, ...etc. Las fuentes principales de la materia son centrales térmicas, fábricas, calderas, incineradores, automóbiles, barcos , aviones, estufas,...etc. La materia gaseosa que sale de estas fuentes reaccionan químicamente con la luz y el ozono, y se convierte en PM2,5.
  PM2.5, siendo de minúsculo tamaño, suele penetrar hasta el fondo de los pulmones, y por ello eleva el riesgo de enfermedades del sistema respiratorio como son asma y bronquitis y también de enfermedades circulatorias. Personas con esas enfermedades y ancianos y niños son más vulnerables y deben tener más cuidado.

(解説)
1 PM2.5は、スペイン語でも同じ標記。但し「2.5(punto)でなく「2,5(coma)なので発音時には要注意。「ペーエメ・ドス・コマ・シンコ」。

2 冒頭の日中韓閣僚会合では、PM2.5生成メカニズムの共同研究の実施を検討、企業間や都市間の連携を強化、観測技術や予測精度の向上に向けた協力や、観測データを共有する等が合意されたと報道されている。きれいな空気を取り戻せるよう、成果を期待したい。


3 中国に旅行される方は、外務省ホームページ(海外安全情報)にスポット情報として「中国:大気汚染に関する注意喚起」がいくつか載っているので、読んでおきたい。また、日本国内のPM2.5情報は種々の情報が出されているが、私がよく目を通しているのは、日本気象協会のtenki.jp。何らご参考まで。

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