2014年5月25日日曜日

今日のスペイン語(68)  演劇のプログラム

 前回の映画プログラムに続いて、今日は演劇のプログラムを読み解こう。今回の例は、私が昔ブエノスアイレスで観て、かなり唸った芝居のプログラム。

Los compadritos(タイトル)

De Roberto Cossa原作ロベルト・コッサ

Elenco(por orden de aparición) キャスト 出演順):
    Carmelo  Darío Anis
    Rosa     Silvia del Castillo
    Rosita    Marianela Pilato
    Rudolf Krankel    Francisco Carrasco
    Comandante Steiner   Alfredo Zonobi
    Morocho Aldao    Claudio Martínez
    Adolfo      Alfredo Zonobi

Producción Artística(美術制作) Teatro Nacional Cervantes

Realización de escenografía(舞台美術制作):
  Domingo Rodríguez, María N. García, Eleonora Sánchez, Damián Belot

Modista(デザイン): Andrea Cardozo

Grabación(録音):  Miguel Rur

Asistente de dirección(演出助手):  Silvina Rodríguez

(Equipo técnico Teatro Independencia)
Iluminación(照明): Daniel Cortez, Alejandro Morales

Sonido(音響):Fabricio Carrizo,  Héctor Polichino

Maquinistas(舞台係): Juan José Cantaldo, Sebastián Sancho,
   Gabriel Videla

Diseño de escenografía y vesturario(舞台美術デザイン及び衣装)
  Stella Iglesias

Dirección(演出): Rubens W. Correa

 
(解説)
1 映画館と違って、演劇の場合には、劇場内のacomodador(a)(座席に案内してくれる係の人)が上映作品のプログラムをくれる。(その際、約1ドル相当の現地貨を御礼に渡すのが礼儀です。)それには前述の情報に加えて、荒筋とか監督の挨拶文等が書いてあるので、開演前に目を通しておくと、芝居が一層面白くなる。

2 原作者Roberto Cossaについて
 アルゼンチンの劇作家Roberto Cossaは大変な多作家で、今でもブエノスアイレスに100以上ある舞台で、頻繁に彼の作品がかかっている。私もCossaファンで、彼の全集をコツコツと集めている。何よりも読み易く、俳優の表情や口調が目に浮かぶような、臨場感あふれる表現の作品が多い。スペイン語圏に行って芝居を観る機会の多くない方は、Cossaをはじめとする舞台劇の脚本をアマゾンで取り寄せて読むと、スペイン語特に口語表現の習得に大いに役立つ。

3 Los Compadritosについて
  compadritoとは、「ワル」っぽい人のこと。この作品“Los Compadritos”は、第二次大戦中、ブエノスアイレス近郊のキルメス(Quilmes)にドイツ人将校と水兵が流れ着いて、第三帝国建設の野望に同調する仲間を募るというストーリー。1985年初演。ストーリーの展開が少々荒唐無稽で愉快。登場人物達の心の揺れや弱さなどの描写が大変面白い。

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